暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Guilty Player〜
第1話〜浮遊城アインクラッド〜
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
ソードアート・オンライン通称SAO
それは世界初の仮想世界を利用したVRMMOである。
限定一万個しか販売されず専用のナーヴギアという機械を使わなければ始められない。
さらに値段はソフトだけで5万円ほどし、ナーヴギアに限っては10万円を超えるという代物。
しかし
人々は集まった。
一万人を超える人々が長蛇の列を作り、一種の怪奇現象を引き起こした。
社会人は会社を休み、学校がある者も学校を休み、それを手に入れるために列に並んだ。
そして、この物語の主人公、風波(かざなみ) (なぎさ)も当たり前のようにSAOを手に入れていた・・・・・。

・・・・・
・・・・
・・・
・・


「リンク・スタート」
視界が白く塗りつぶされ、浮遊感が僕を包む・・・。
いくつかの設定を終わらせて、広がった世界は・・・・・。
僕を驚嘆させた。いや、させてくれたんだ。
想像以上の圧倒的なクオリティ。
現実の世界となんら遜色のないこの世界は僕に感動を覚えさせる。
中世のヨーロッパを彷彿とさせるその街は、僕の心を魅了するには十分な魅力があった。
「すごく・・・綺麗だ・・・」
濁りのない空・・・。澄み切った空・・・。現実のものとは違う、青いインクを落としたような・・・そんな澄んだ空がそこにはあった。
「空気が・・・おいしい・・・」
実際に美味しいわけではない。ただ、そう感じるだけ。だってここは仮想空間だから。
『現実に限りなく近い仮想空間』
だからここは現実とはまた違う世界なのだ。
ただの暇つぶし
それがここに来た一番の理由だったけど・・・。
「案外、楽しめそうだ・・・」
そう思うには十分だった。
“あの世界に比べれば・・・”
別に現実で何かあったわけじゃない。むしろ、“何もなかった”。
だからこそ、なのだ。一言で言えば“つまらない”。刺激のない毎日をただただ生きるだけ。それは・・・死んでいることと何が違うのだろうか?人生とは何なのだろうか?そればかりを独りで考える日々。そんな退屈な日々をただただ無駄に過ごすよりかはましだろうと思ってやり始めたが・・・。
「ん〜・・・どうしよっかな・・・」
もともと、RPG―ロールプレイング―は嫌いじゃない。むしろ、好きと言ってもいい。ただ、飽きるのも早いのだが・・・。途中からレベルが上がりにくくなる感覚がどうも好きになれないのだ。まぁ、そんなことは今どうでもよくて。
「とりあえず、フィールド・・・出るか」
僕は徐々に人が集まりだした広場から逃げるように出発した。
人は嫌いだから・・・仕方ない・・・。
そう心の中で呟いて、この世界をつまらいものにしないために。
僕は、逃げるように、フィールドへと向かった。
さぁ、ようやく、始まるんだ。
きっと、楽しはずだ。
さぁ、始
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ