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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
一族の物語 ―我/汝、悪である― @
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ブーストを失って・・・三頭龍と戦うことも出来ず、その主催者権限を発動した少年・・・一輝の前に、落ちる。
「・・・ジャック、お前は何がしたいんだ。」
「ヤホ、ホ・・・一輝さん、ですか。」
もうあとは崩れていくだけの体であるジャックだが、それでも誰に話しかけられたかくらいは分かるようだ。
そして、もう自分の最後の覚悟を邪魔されたことに対して何かを言うだけの生命もないのか、やけに静かに、そう返した。
「自らの歩んできた人生を全て無駄にして、お前にとって大切ない人もたくさんいるのに、お前が大切な人だというやつらもたくさんいるのに、死ぬつもりなのか?」
一輝はそんなジャックに、容赦なく言葉を浴びせていく。
「・・・ええ。この畜生の人生。彼らを守るために使えるのであれば、その先に何が待っているとしても、後悔はありません。」
「そうか。なら悪いが、その覚悟は俺が折らせてもらう。・・・これまで通りの形では生き残れないだろうが、図々しく生き残ってもらうぞ。」
そう言いながら一輝は刀を振り上げるが、ジャックはそれを止めるでもなく・・・ただ、自らを語った。
「・・・ここで図々しく生き残ったとしても、私は死にますよ。先ほどの主催者権限、あれの使い方で私は魔王に堕ちました。天軍の征伐対象にも、リストアップされていることでしょう。ですから・・・この身の延命、そのために力を使わないでください。」
「やなこった。このまま勝手に死なれたんじゃ、俺が止めた意味がない。」
「・・・なら、貴方相手であれば、こちらの方が効果的でしょうか。」
そして、ジャックはいった。
私は、殺しましたよ・・・と。
「私は、少年も、少女も、幼い赤子も・・・己の創作意欲を満たすためだけに、殺しました。」
「なら俺も殺したさ。金を稼ぐために妖怪、霊獣・・・・幼い子供の妖怪も殺し、俺が気に入らないという理由だけで権力者を、正義を、色んなものを斬ってきた。・・・だからこそ、俺がお前に対して、罰を下すことができる。・・・どうしても赦されないというのなら、俺が罰をくれてやる。」
そう言いながら一輝は親指の肉を一部噛みちぎり、血を一滴足下におとした。
その瞬間、一輝とジャックを中心に赤い・・・血色の陣が描かれる。
「これは・・・?」
「ただの契約・・・鬼道の奥義の一つだよ。そこまで気にしなくていい。」
そして一輝は、奥義を発動する。
「俺はここに、神霊として生まれたものとして罰を言い渡す。」
「な・・・!」
ジャックは一輝の言葉に、ただただ驚いた。
弱りすぎていて感じ取ることができていなかったのだろう。
だが、この場にいる他の人間が何もしてこないのは、一輝が神霊となっていることに対する驚きか、モノクロの契約書類に目を丸くして
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