とある兄妹の微量青春
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下らない事するの大好きだよね」
俺じゃねぇよ。まぁ、俺はそのランキングの結果知らないんだけどな。多分、健一郎辺りが知ってんじゃないかな。あいつとも同じクラスだったから。
「聞いてみれば?」
今?無理だよ、あいつ今日バイトだから。メールでも送っとくか。
「林間学校とか修学旅行とかでイベントは無かったの?」
無かったね。つか、修学旅行は全く良い思い出が無い。考える度にイライラさせられるぐらいだからな。
「私も、別に楽しく無かったけど。兄貴は何でつまらなかったの?」
班員がクソだった。
「あるあるすぎて反応に困る。北野先輩とは離れちゃったんだ」
上手い具合に離れたね。つか、あの班決めは裏で仕組まれてたからな。俺も班長になって好きな奴と組めば良かった。
「ケンとも離れたの?」
いや、あいつとは幸い一緒だった。でも多分、あいつも修学旅行の事はあんまり良く思ってないぞ。あの後散々愚痴言い合ったわけだし。
「そういうイベントには恵まれてなかったんだ。なんか可哀想」
お前だけには言われたくないな。つか、俺の恋バナはこれで終わりなんだよ。余った時間お前のも聴かせてもらうぞ。
「それはおかしい。そもそもこれは、兄貴が私に恩返しするっていう話で始まったんだから」
じゃあ残りの時間、ゲームでもうやる?
「私としては、兄貴の意外な恋話が聞けて十分なんだけど。でも、彼女が出来た経験が無い分恋バナとしては浅いレベルだけどね」
それでも平均並みの話は出来たっしょ。あー、恥ずかしい。顔から火噴きそう。うお、汗かいてるよ俺。
「じゃあ私は退室するから。機材届いたらまた集合ね」
えー、せっかくだから久しぶりに遊ぼうぜ。ヌマブラとかどうよ。
「私、この後用事があるの」
どんな用事?
「ガヤガヤ動画見る」
うっわ、動画に負けたよ。
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