マクロスF
0704話
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クレープ屋の店主が熱心に映像スクリーンに映し出されているグラス大統領の説明を聞いているのを横目で確認し、声が聞こえないように少し離れた位置へと移動する。
『先程上から指示が来た。現時刻を以て、S.M.S全隊員に対して特例条項Bが発動された。速やかに隊に復帰しろ』
「特例条項B? それは確か……」
S.M.Sが主契約を結んでいる政府が戦争、あるいはそれに準ずるような状態となった時、命令拒否権やその期間終了まで脱隊出来なくなるって契約だった筈だ。確か以前オズマに貰ったS.M.Sについての規則が書かれていた書類を見る限りでは。
「……なるほど。分かった。すぐにS.M.Sに戻る」
『ああ、そうしてくれ。既にミシェル達もこっちに来るように連絡してある。大統領が言っている、ギャラクシー船団への援軍に関しても恐らく俺達に回ってくる可能性が高い。いつでも出撃出来るように準備しておけ』
「了解」
短く返し、まだ手に残っていた食いかけのクレープを口の中に放り込んでその場を後にする。
クレープ屋の店主は、未だにグラス大統領が映し出されている映像へと意識を集中しており、俺が去るのに気が付いた様子も無い。
……にしても、ギャラクシー船団がバジュラに襲われた、か。偶然か? 確かに普通に考えれば偶然だろう。だが、俺の中にある念動力が何か不吉なものを感じ取っているように感じられる。それを考えれば……いや、まさかな。
とにかく今はいつ出撃してもいいようにS.M.Sに戻るとしよう。
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