マクロスF
0704話
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に見送り、俺もまた今日の訓練は既に終わっているのでやるべき事は無く、ふと思い立って雑誌の類でも買うかと街中へと出る事にするのだった。
「お、いらっしゃい。今日も食ってくかい?」
「あー、そうだな。なら今日はマンゴースペシャルで頼む」
「あいよっ!」
以前シェリルと共に食べたクレープ屋で、クレープの注文をする。
あの時に食べたクレープが美味かったという理由もあり、アイランド1の市街まで出て来た時は大抵このクレープ屋に寄っている。その為か、店主にもすっかり顔を覚えられていた。
「今日もあのシェリーとかいう姉ちゃんはいないのかい?」
「ああ、色々と忙しいからな。もう暫く来るのは無理だろ」
「そっか、残念だが……ほら、出来たぞ」
マンゴースペシャルを受け取りながらも、シェリルがこのクレープ屋に来る事はもう2度と無いのだろうと判断する。そもそも、さよならライブをやればもうギャラクシー船団に帰るのだから無理も無いのだが。
そんな風に考え、近くの書店にでも行って何かの雑誌でも……そう思った時だった。
街中全体へとアラームが鳴り響く。
「っ!? まさか!」
またバジュラが襲ってきたのか!? 急いでS.M.Sへと戻ろうとしたが、すぐに足を止める。バジュラが襲ってきたにしては様子がおかしい。街中で幾つも空中に浮かんでいる映像スクリーンに避難警報の文字は流れず、それどころか映像スクリーンには緊急放送の文字が流れている。
『番組の途中ですが、大統領の緊急声明を発表します』
その言葉の後に映像スクリーンに映し出されたのは以前にも何度かTVで見たことのある初老の男、グラス大統領だった。
『フロンティアの皆さん、ハワード・グラスです。今日は、皆さんに重大なお知らせがあります』
その言葉と共に再び流れる映像が変わる。次に映し出されたのは、バジュラの中でも大型で上位の個体と思われている赤いバジュラの姿だった。
「あ、あれは確かアイランド1を襲撃してきた……」
クレープ屋の店主が驚愕の声を上げる。
同時に、そこから大統領からバジュラについての情報が口にされる。
生物兵器である事、バジュラと言う名称、バジュラによってギャラクシー船団が大規模な襲撃に遭った事、そしてギャラクシー船団へと援軍を送る事。
それらの話を聞いていると、ポケットの中に入っている携帯が着信を伝えてくる。
連絡してきたのは……つい先程別れたばかりのオズマだ。明らかに、この大統領の放送に関係したものだろう。
『アクセル、今どこにいる?』
「S.M.Sの外だ。ちょっと買い物にな」
『なら、放送は見ているな?』
「グラス大統領のか? ああ勿論。というか、街中のどこででも流れているぞ」
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