第五十一話 Eurasia City Broken Highway
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き速度で建設が進められている女神像へと突き進む。
しばらくして女神像の足元へと辿り着く。
だがいくら近辺を調べてみても女神像に逃げ込んだはずのシグマの姿どころかエネルギー反応さえ感じられない。
ルイン「ねえエイリア。本当にシグマはここに…?」
エイリア『ええ、少なくともシグマらしき反応が途絶えたのは、その女神像の座標地点よ。正確にはもっと上の方かしら』
今一度、通信を通じて確認を取るルインに対しエイリアが事務的に答えて来る。
ルイン「そっか…結局上手く巻かれてしまったのかな。ありがとうエイリア。もう少し探索を続けてみて見付からなければ一旦帰投するよ」
エックス「いや、俺達の前から逃れるつもりなら自分の逃走ルートをエイリアに捕捉されるようなヘマはしないはずだ」
ルインの傍らでエックスが口を開く。
エックス「奴は何らかの意図があって俺達をこの場に誘い込んだんだ」
ルイン「…じゃあやっぱりシグマはこの上にいるの?」
エックス「ああ、多分な」
未だ工事中と言う事もあって女神像の周囲には足場が組まれ頂上へは容易に行けそうだ。
アイリス『ちょっと待って2人共』
アイリスの声が響いてくる。
アイリス『どうやら工事現場のガードシステムが不具合を起こしているようなの。制御部分の解析によればシグマウィルスに侵食されたガードシステムが誤作動しているわ』
エックス「成る程、やはり奴は間違いなくこの先にいる。」
エックスは業者の組んだ足場用の壁面を駆け上がっていく。
そしてルインもすぐさまエックスの後を追うが…。
突然、足場に仕掛けられたガードウォールがルイン目掛けて迫ってきたのだ。
ルイン「え!!?」
ルインが上層に辿り着くと同時に轟音を上げて対面壁へとぶつかるガードウォール。
エックス「急ぐぞルイン!!押し潰される前に最上層へ駆け上がるんだ!!」
ルイン「うん!!」
エックスに向かって頷くとルインは彼と共に勢い良く壁を蹴上がっていく。
そうやって2人は何とか最上層へと辿り着く事が出来たのだが、巨大な女神像の顔面部分を臨むその地点でさえもシグマの姿は何処にも無い。
ルイン「いない…?」
エックス「気を抜くなルイン…奴はウィルスが本体だからな。奴がその本性を表している時は、目で見たりデータで捉えたり出来るものじゃない。奴の邪気を感じ取るんだ」
ルインと背合わせになりながら神経を研ぎ澄ますエックス。
エックス「(そうだ…奴は必ず近くに居る。常に俺達と共に奴は存在し続けてきた。寧ろ…俺達の存在が奴を…シグマ
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