暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第五十一話 Eurasia City Broken Highway
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発のラボに向かう。
ゼロのバスターの調整をしなければならないからだ。









































エイリア「流石エックスね。敵に対して的確なタイミングで攻撃を放っている。こと射撃の精密さと正確さは殆ど芸術の域だわ。レプリカフォースアーマーも完璧に使いこなしているわ。流石はイレギュラーハンター最強部隊の隊長ね」

エックスの戦いぶりをモニターで見詰めつつ、エイリアは感嘆する。

ルイン「レプリカフォースアーマーとエックスの組み合わせに勝てる敵はまずいないだろうね…あ、エイリア。エックスがシャッターの前に」

エイリア「え?もう?早すぎるわよ…今日のトレーニングプログラムは自信作だったんだけど…また作り直しね」

こうまで簡単に攻略されては少しばかり落ち込む。

ルイン「エイリア、そんなことよりも」

エイリア「ええ」































エックス「………」

エックスはシャッターの前にいた。
この奥にいるボスはハンターベースのホストコンピュータに蓄積された過去のイレギュラーをエミュレートしたものである事が多い。

エイリア『じゃあエックス。トレーニングの締め括りよ』

エックス「ああ」

エックスがシャッターを潜る。
彼の眼前に現れたのは竜を象った真紅のボディを持つ格闘家姿のレプリロイド。

エックス「こいつはドラグーンか?」

エイリア『ええ、マグマード・ドラグーンをエミュレートしたわ。あなたとの相性が悪い敵かもしれないけれど、これで最後よ。頑張って』

エックス「了解……」

エックスは前回の大戦でイレギュラーと化したかつての仲間の姿を悲しげに見遣るながら腕をバスターに変形させ、Xブレードを構えた。

ドラグーン「波動拳!!波動拳!!波動拳!!」

ドラグーンの掌から放たれる火炎。
エックスはそれをかわしながらバスターをチャージする。

エックス「(ドラグーンは格闘戦に特化したレプリロイドだ。迂闊に近寄ると痛い目に遭う)」

冷静に状況を判断する。
これは戦士には不可欠な要素だ。
数年前まではイレギュラーを撃つのも躊躇っていた半人前のひよっ子が、今は一流の戦士にまで成長していた。

エックス「(動きが止まったところをプラズマチャージショットで決めてやる!!)」

エネルギーチャージは完璧だ。
いつでもプラズマチャージショットが放てる状態。
しばらくして、相手は飛び道具での攻撃を中断した。
代わりに大きく口を開ける。

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