第三章
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とマフラーが好きみたい」
「マフラーが好きなの」
「いつも赤いマフラーをしているわ」
これはすぐにわかったらしい。はっきりと目立つものだ。
「だから。私もね」
「髪型あの人みたいな感じにするの?」
「それはないわ」
それは否定するのだった。否定しながら御飯を口の中に入れる。
「私には似合わないから」
「そうなの」
「それでね。考えたのよ」
ノートのぺーじをめくってみせてからまた言ってきた。またしてもそこにはイラストまで入ってびっしりと書き込まれていた。
「こうしたふうにしようと思っているのよ」
「こうしたふうって」
「だから。あの人のファッションを私に合うようにしてみてね」
「そこまでするのね」
そんな知美にあらためて何度目かの絶句をするのであった。
「だって。そうでもしないと」
「いや、普通はね」
波江は戸惑いを隠せないまま述べる。
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