第二章
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時間なの?」
「樫葉高校のよ」
「ああ、それね」
話はそれであった。
「はじまる時間が九時、朝のホームルームはなし」
「そんなものなのね」
「それで樫原から樫葉で」
学校指定の鞄からノートを出してきた。見ればそのノートに細かい計算がびっしりと書き込まれていた。しかも時刻表まで書き込まれていた。波江はそれを見て思わず顔を顰めさせた。
「何、それ」
「だから。保志君がどの時間帯の電車を使うか調べたの」
しれっとして驚く波江に答えるのであった。
「どの時間の電車に乗るか。それによると」
「あんた、そんなの調べてどうするの?」
「決まってるわ、一緒の電車に乗るのよ」
しれっとしたまままた答えてみせてきた。
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