第五十話 Shaved Ice Party
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しばらくしてかき氷が出来上がり、それぞれが口にする。
エックス「ルイン、かき氷を一緒に食べないか?」
木陰でかき氷を食べていたルインにエックスが歩み寄る。
ルイン「ん?いいよ。一緒に食べよう」
エックスも木陰に入り、腰を下ろすとかき氷を口に含んだ。
ルイン「やっぱり夏はかき氷だね。ねえゼロ?」
近くの木陰でアイリスと共にかき氷を食べていたゼロに聞くルイン。
ゼロ「ああ、これがあるから毎年の暑さも我慢出来るようなもんだ。」
エックス「ところでゼロは、かき氷に何のシロップをかけて食べているんだ?」
ゼロ「俺はオレンジだ。シロップで1番さっぱりしてるからな。お前は?」
エックス「俺はメロンだよ。やっぱりかき氷は食べ慣れた味が1番だ。」
ルイン「私は抹茶!!あんこと一緒に食べるのが好き!!アイリスは?」
アイリス「私はスタンダードに苺シロップ♪」
冷たいかき氷に表情を綻ばせながら会話を弾ませていく。
ルイン「ねえ、エックス。氷メロンを一口頂戴?」
エックス「え?ああ、いいよ。」
かき氷の入った器をルインに手渡すが…。
ルイン「…何でエックスのかき氷、こんなに溶けてるの?」
エックス「俺が1番最初にかき氷を作ったからね。おかわりは出来るから俺は気にしてないよ」
ルイン「…うん、溶けかけのかき氷も美味しい」
エックス「溶けかけのかき氷も悪くないだろ?」
ルイン「うん。エックス、はい。あ〜ん」
氷抹茶を一口掬い、エックスの口元に運ぶルインにエックスは思わず目を見開いた。
エックス「ル、ルイン!!?な、何を…」
ルイン「何って…エックスが一口くれたお礼に私の分一口あげようと…」
エックス「う、嬉しいけど…それは…」
ルイン「エックスは抹茶嫌い?私が好きなのエックスにも食べてもらおうと思ったのに………」
落ち込むルインに罪悪感が込み上げるエックス。
彼の背後に。
エイリア「エックス〜?ルインを泣かせたりしたら…ただじゃおかないわよ」
エックス「うわっ!!?」
アイリス「エ、エイリアさん!!?」
ゼロ「(い、いつの間に…気付けんかった…)」
いつの間にかエックスの背後にいた氷レモンを食べているエイリアにエックスとアイリスは仰天し、ゼロは僅かに冷や汗をかいた。
ダグラス「そうだぜエックス。ルインみたいに可愛い女の子がそれをやってくれるなんて全ての男にとって羨ましいんだぜ?」
氷ぶどうを食べているダグラスがエックスに言う。
エックス「そ、そうなのか…じゃあ…
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