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でんきタイプで縛りプレイ
4話:早足で二ビジム戦
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【でんこうせっか】【アイアンテール】【カウンター】と今のこの状況から脱出できそうなワザはない。

 ので、もう気合で脱出してもらう他に術はない。

「ビ、ビカッ……(もう無理だわ旦那)」

「ピカさん!!?」

 一度締め付けられたら解放しないのか、あのイワークは。

 ピカさんが戦闘不能になった。

「はっはっはっは、よくやったなイワーク。そのピカチュウもよく頑張ったさ」

「……ピカさんよくやった、戻れ」

「ビカッ……」

「ピカさんに代わって行け、サンダース!」

「ギャウギャウ!!(ナイスファイトだったわよ、おデブ)」

 あとで新しいポテチ買ってやるか。

「また、【でんきタイプ】のポケモンか。だが、さっきと同じだ。手加減はしないぞ。いけ、イワーク。【いやなおと】だ!」

「グォォォオオ!!」

 さぁ、クライマックスだ。

 耳を劈くような嫌な音によりサンダースの動きが鈍った。

「【いわおとし】をして接近しろ!!」

「サンダース、躰して【めざめるパワー】だ!」

「ギャウギャウ!!」

 これで終わりだ。

 いくら動きを鈍らせようが接近しようがこの【めざパ】にイワークは耐えられない。

「いや、君のポケモンが普通じゃないことは分かっていたさ。イワーク、【いわおとし】でガードをしろ。お前ならできる!!」

「グォォオオオ!?(まさかこの人が無茶振りしてくるとは!??)」

 イワークはタケシの期待に応え【めざパ】を【いわおとし】でガードしやがった。

「んなバカな!?」

「ギャ、ギャウ……(こんなのってアリ??)」

 だから光景に驚き隙が生じるんだ。

「よくやったイワーク!!【しめつける】だ!!」

「グォォォオオ!!(やってやりましたよタケシさん!!)」

 これがポケモン勝負なんだな。

 なんでもアリかよ。だがそれがいい。

 まさかタケシ戦でここまで楽しめるとは思っていなかったさ。

「サンダース、【にどげり】でイワークの攻撃をそらせろ!」

「ギャウギャウ!?(アンタも無茶言うの!?いや、ヤれって言われたらヤるんだけども!!)」

 サンダースは俺の無理難題に応え、襲ってきたイワークの巨体を器用にも蹴りで凌いでみせる。効果抜群だったのが、大きかった?

 ダメージを蓄積したイワーク。

「トドメだ、サンダース。【めざめるパワー】」

「ギャウ!!(いいバトルだったわ、また戦いましょ)」

「グ、グォォオオオ!??」

「イワーック!!?」

 至近距離から放たれた【めざパ】によってイワークは戦闘不能になった。

 こうして俺たちはタケシとの勝負に勝利するのであった
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