4話:早足で二ビジム戦
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めるぞー。
俺の一番手はピカさん。
「ビカッ!!」
相手はやはりイシツブテを出してきた。
「ラッシャイッ!!」
「ふむ、そのピカチュウは運動不足だな……それと君は新人トレーナーだ。ここでいろんなことを学ぶといい」
「ビカ?(あん?やんのか兄ちゃん、いてこますぞ!)」
「ラッシャイッ!!」
たぶんタケシは【いわタイプ】に対して【でんきタイプ】を繰り出したことを指摘しているんだろうな。
たぶんタケシはバトルのマナーも俺に教えようとしているんだ、ピカさんがモンスターボールから出てきたけど、ぽりぽりと俺が買ってあげたポテチを食べている。舐めプしていると思われているんだろうか。
「おい、ピカさん。ポテチはまた買ってやるから今はバトルに集中しろ」
「ビカ……ッ!!」くわッ
ピカさんは目を見開き残りのポテチを一気に口に入れ完食し、空になったポテチの袋を器用にも膨らましては開口を捻って風船の形にして、それを思いっきり叩いては破裂させた。
チープな破裂音。ポテチを買ってた時はいつもやってたなー、それ。
無駄なパフォーマンスだったが、ピカさんは満足したのか袋を丸めてゴミを俺に投げ渡した。ゴミをその場に捨てない環境に優しいポケモンだ。
「……君のポケモンは芸達者だな」
「ラッシャイッ!!」
戸惑いを見せる対戦相手。
「いけっ、ピカさん。【でんこうせっか】だ!」
「ビカッ!!」
「だったら、イシツブテ、こっちは【たいあたり】だ!」
「ラッシャイッ!!」
両者が激突する。
「こっちは【いわタイプ】、【ノーマルタイプ】ワザの【でんこうせっか】は効果はいまひとつだぞ、ハルト君!」
んなことは分かっている。
確かに効果はいまひとつだ。
しかし、ひるんだのはイシツブテの方だった。
「なっ、俺のイシツブテがピカチュウに押されているだなんて!??」
「……レベルが違う」
というかピカさんが普通じゃないだけども。
ゲームなら、効果いまひとつでもレベルに差があればゴリ押しだって可能なんだ。
それはリアルなこの世界でも可能だろう。
「ピカさん、お前の強さを見せてやれ!【アイアンテール】だ!!」
「ビカッ!! ビッビカヂュウッ!!」
トキワの森で嫌というほど強さを味わったけども。
敵になれば恐ろしいが味方になればこれほど頼もしい奴だ。
普通のピカチュウじゃ覚えないワザによってイシツブテは後方に吹き飛ぶんだ。
効果抜群だーーー!!
イシツブテは戦闘不能になった。
「イシツブテッ!??」
「ラ、ラッシャ……イ」
「まさか【は
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