暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0703話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もあるビルラーとかいうゼントラーディくらいの財産が必要になるんじゃないだろうか。後、当然色々なコネも。いや、むしろこっちの方が重要かもしれないな。

「じゃ、次はルーレットでもやってみましょう?」
「ルーレット……か?」
「何よ、ルーレットは嫌なの?」
「嫌というか、あっちは完全に運だからな。読み合いとかの心理的な要素が無い分、ちょっと苦手だが……ま、どうせカジノには遊びに来てるんだ。やるだけやってみるか」
「そうそう。勝つとか負けるよりも、今はスリルを楽しみましょ」

 2人揃ってポーカーの台から離れ、ルーレットの台へと向かう。
 そこで待っていたのは、露出度の高い服を着てウサギの耳を頭部に付けた、いわゆるバニーガール姿のディーラーだった。
 緑の髪をポニーテールにしており、身体付きもさすがにバニーガールの衣装を着ているだけあってメリハリの利いた体型をしている。

「へぇ……って、痛っ!」

 思わず目の前に現れたバニーガールを感心して眺めていると、不意に足の爪先へと走る痛みが走る。チラリと隣へ視線を向けると、シェリルが不機嫌そうな顔をしながら俺の足を踏みつけていた。

「おい、一体何を……」
「ふんっ、仮にもあたしと一緒にいるってのに、他の女に目移りなんかしてるからよ」

 不機嫌そうに鼻を鳴らすシェリル。

「お客様、遊んで行かれますか?」

 そんなシェリルを他所に、バニーガール姿のディーラーはそう尋ねてくる。
 真面目な表情を浮かべてはいるが、その目には小さな笑みが浮かんでいるのが見て取れた。

「そうだな。取りあえずちょっとやってみるか。どうする?」
「……そうね。折角なんだし、あたしも試してみるわ」

 お互いが手持ちのコインを1枚ずつ出しながら小さく頷く。
 俺は最初ということで、1-12の場所に。シェリルは1-18の場所にへとそれぞれコインを置く。そして……

「おめでとうございます」

 回転したルーレットに放り込まれた玉は、見事に黒の8へと止まる。

「じゃあ、次は……」
「ならあたしは……」

 こうして、1度目で勝った俺達は次々にルーレットの数値へと賭けていくが、恐らくはバニーガールの技術なのだろう。勝ったり負けたりを繰り返し、最終的にはちょっと損をする程度の負けに収まる事になる。
 この辺、さすがプロのディーラーと言うべきだろうな。もしこれで俺達が本気で金を稼ごうと思っているのなら、恐らくはその技術で巻き上げられていたのだろう。こうして少しの負けで済ませて貰えたのは、恋人同士の軽い遊びと見られたからか、はたまた姉弟で遊んでいると思われたからか。
 そのままルーレットで遊び続けで30分程。そろそろ他の台に移ろうという事になり、バニーガールのディーラーに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ