マクロスF
0703話
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もあるビルラーとかいうゼントラーディくらいの財産が必要になるんじゃないだろうか。後、当然色々なコネも。いや、むしろこっちの方が重要かもしれないな。
「じゃ、次はルーレットでもやってみましょう?」
「ルーレット……か?」
「何よ、ルーレットは嫌なの?」
「嫌というか、あっちは完全に運だからな。読み合いとかの心理的な要素が無い分、ちょっと苦手だが……ま、どうせカジノには遊びに来てるんだ。やるだけやってみるか」
「そうそう。勝つとか負けるよりも、今はスリルを楽しみましょ」
2人揃ってポーカーの台から離れ、ルーレットの台へと向かう。
そこで待っていたのは、露出度の高い服を着てウサギの耳を頭部に付けた、いわゆるバニーガール姿のディーラーだった。
緑の髪をポニーテールにしており、身体付きもさすがにバニーガールの衣装を着ているだけあってメリハリの利いた体型をしている。
「へぇ……って、痛っ!」
思わず目の前に現れたバニーガールを感心して眺めていると、不意に足の爪先へと走る痛みが走る。チラリと隣へ視線を向けると、シェリルが不機嫌そうな顔をしながら俺の足を踏みつけていた。
「おい、一体何を……」
「ふんっ、仮にもあたしと一緒にいるってのに、他の女に目移りなんかしてるからよ」
不機嫌そうに鼻を鳴らすシェリル。
「お客様、遊んで行かれますか?」
そんなシェリルを他所に、バニーガール姿のディーラーはそう尋ねてくる。
真面目な表情を浮かべてはいるが、その目には小さな笑みが浮かんでいるのが見て取れた。
「そうだな。取りあえずちょっとやってみるか。どうする?」
「……そうね。折角なんだし、あたしも試してみるわ」
お互いが手持ちのコインを1枚ずつ出しながら小さく頷く。
俺は最初ということで、1-12の場所に。シェリルは1-18の場所にへとそれぞれコインを置く。そして……
「おめでとうございます」
回転したルーレットに放り込まれた玉は、見事に黒の8へと止まる。
「じゃあ、次は……」
「ならあたしは……」
こうして、1度目で勝った俺達は次々にルーレットの数値へと賭けていくが、恐らくはバニーガールの技術なのだろう。勝ったり負けたりを繰り返し、最終的にはちょっと損をする程度の負けに収まる事になる。
この辺、さすがプロのディーラーと言うべきだろうな。もしこれで俺達が本気で金を稼ごうと思っているのなら、恐らくはその技術で巻き上げられていたのだろう。こうして少しの負けで済ませて貰えたのは、恋人同士の軽い遊びと見られたからか、はたまた姉弟で遊んでいると思われたからか。
そのままルーレットで遊び続けで30分程。そろそろ他の台に移ろうという事になり、バニーガールのディーラーに
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