第二章
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日も夢にまで出て!どういうつもりよ!」
激昂してそう叫ぶ。だがここで彼女は一つミスを犯していた。
「夢にまで?」
「そうよ、どうして出て来るのよ」
「幾ら僕でも洋子君の夢のことなんて知らないよ」
「あっ」
それに気付いてハッとした。
「嬉しいなあ、やっぱり気にしてくれていたんだ」
「嫌いなだけよ」
そうは言っても昨日のその夢を思い出すと説得力がまるでなかった。何しろ彼女と彼が夫婦になっている夢だったからだ。だから今朝は機嫌が悪かったのだ。
「けれど気にはしているんだね」
「うっ」
もう反論はできなかった。
「それじゃあ願いは適うんだ。やっぱりそうだったんだ」
「何処をどうやったらそんな答えが出るのよ」
「それは僕だからさ。洋子君はやっぱり僕が好きなんだそうなんだ」
「・・・・・・勝手に言ってなさい」
もうこの日は何も言わないことにした。洋子はつきまとってくる友一を無視して勉強と部活に励んだ。だが無視しようとすればする程彼のことが気になる。そして部活では変に力が入ってしまっていた。
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