第四十九話 海に行こう
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に内心ドキリとしながらもエックスはチェバルを操縦する。
ルイン「今くらい、ハンターベースを離れてる時くらい甘えていいよね…?」
彼女の甘えるような声にエックスは思わず、顔を赤らめた。
そしてしばらくして頷いた。
ルイン「ありがとう…」
海岸は誰もおらず、エックス達が独占する形となった。
アーマーはハンターベースを離れる前に解除しており、人装姿。
寄せる波に足を入れて凉を楽しんだり、水をかけあったりしていた。
ゼロはそれに加わらず、ルインと共にはしゃいでいるアイリスを見遣った。
レプリフォースとの戦いを終え、カーネルのDNAデータとサーベルを手渡した時の痛々しい表情が今でも頭に残っている。
アイリス「ゼロ?」
自分を呼ぶ声にハッとなるゼロ。
ゼロ「どうした?」
アイリス「その…隣いい?」
断る理由がないゼロは頷くと、アイリスはちょこんと座る。
そんなゼロとアイリスから離れた場所でエックス達が密談していた。
ルイン「え?ゼロとアイリスを2人っきりにするの?」
ダグラス「そう、あの2人がくっついたら面白そうじゃないか?あのゼロがうろたえたりって…見てみたくないかエックス、ルイン?」
エックス「ゼロが色恋沙汰でうろたえるって想像がつかないよ…物凄い鈍感なんだから」
ゼロ「随分と言ってくれるじゃないかエックス」
ルイン「わああああああああ!!?」
エックス「ゼ、ゼロ!!?聞いていたのか!!?」
ダグラス「やべえ、逃げろ!!」
3人のうろたえようが可笑しかった。
アイリスは何も聞いていなかったようで首を傾げている。
アイリスがゼロを見遣ると、彼は爽やかな微笑を浮かべていた。
普段は近寄りがたい表情を浮かべる彼が見せた穏やかな表情。
ゼロ「どうしたアイリス?」
アイリス「な、何でもないわ」
さっと顔を伏せる。
顔が赤い。
顔がほてるのを彼女は感じ、高鳴る鼓動を落ち着かせると空を見上げた。
アイリス「ずっと続くといいわね…ずっと平和だといい…でないと兄さん達が浮かばれないわ……」
ゼロ「……アイリス」
アイリス「大丈夫よ私は…ゼロやルインやエックス達がいるから…」
2人は肩を並べて空を眺める。
アイリスは立ち上がるとゼロに手を差し延べる。
アイリス「ルイン達の所に行きましょう?ゼロ」
差し出された小さな手。
ゼロは少し驚いたが、少しだけ微笑んで手を握った。
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