第四十九話 海に行こう
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ゼロ「(ほう…)」
どうやらチェーンロッドは強度と柔軟性を併せ持つだけでなく、遠心力と“しなり”を獲得することにより凶悪な威力を誇る武器らしい。
その威力はスクラップ寸前とはいえライドアーマーの装甲を一撃で両断するほどだった。
トリプルロッドでも届かない距離に敵がいたらこれを使おう。
どうやら持ち主の意思に応じてチェーンの長さが変わるらしい。
どちらかというと槍としてよりも鞭として扱った方が良さそうだ。
エックス「ゼロ…」
引き攣った笑みを浮かべながらエックスはゼロに歩み寄る。
ルイン「スクラップにする予定とはいえ、実験台にするのは…」
ゼロ「このままスクラップにするよりはいいだろう。それで?何の用だ?」
ルイン「あ、うん…実は……」
ゼロ「海?」
ルイン「うん、最近気が滅入ってるから気分転換にどうかなって」
ゼロ「海ならミッションで行くだろう」
ルイン「そうだけど、ミッション以外で行ってもいいでしょ?アイリスも行きたがってるし…ね?」
ゼロ「アイリスも?」
ゼロはしばらく黙孝すると、了承してくれたようだ。
ルイン「やった。じゃあアイリスを呼んで来るね」
ルインは急いでアイリスを呼びに行く。
エックスとゼロはかつて愛用していたチェバルの置かれている格納庫に向かった。
ゼロ「それにしても前総監がレプリフォース大戦のことで辞職したのは知っていたが、まさか代わりに来たのは、前総監以上に現場を碌に知らん素人とはな…」
ゼロもシグナスの経歴を見てみたが、戦闘力的にはB級ハンター程度だ。
優れたCPUを搭載してはいるが、現場経験は無いに等しい。
エックス「ゼロ、シグナス総監はこれから俺達の上司になるんだぞ?あまりそういう言い方は感心しないな」
ルイン「そうだよ。シグナス総監もきっといきなり総監に抜粋されて戸惑ってるんだよ。私達が支えてあげなきゃ」
ゼロ「ふう…まあ、精々そりが合うことを祈るさ」
溜め息を吐きながらそれだけ言うとゼロは自身のチェバルがある場所に向かっていく。
ルイン「でもある意味これは今までの環境を変えるのにはいいかもしれないね」
エックス「え?」
ルイン「前の総監は…現場事情を殆ど知らなかったでしょう?」
エックス「…ああ」
イレギュラー認定の現場事情等を殆ど現場にいたハンターに任せて
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