第四章
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このまま遊園地っていうのもあれだな」
「安心して。抜かりはないわ」
由佳はもう普段のポーカーフェイスに戻っていた。その顔で充に対して答えるのであった。
「もう用意はしてあるわ」
「服をかよ」
「靴もね。ほら」
何処からか両手に持った紙の鞄を前に出す。それを充に見せる。
「ここにあるわ」
「御前ひょっとして最初からこうなるって計算で」
「答えがわかっていたから」
それは皆そうであったが。彼女はそのさらに先を読んでいるのであった。
「だから用意していたの」
「そうだったのかよ。全く」
「じゃあ後は二人にそれを着せて」
「遊園地でデートさせるんだな」
「勝負の後は楽しく」
ここで由佳はまた微笑してみせた。
「それがいいのよ」
二人に服を着せてそのまま遊園地に送り出す。何はともあれ勝負は終わりそれからは楽しいデートのはじまりとなるのであった。相思相愛ならば後は簡単、互いに言わせればいいのだから。
勝負 完
2007・12・13
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