全国10カ所の妖気
東方変形葉47話「京都ぶらり」
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」
「いいわね。」
店の中に再び入り、3人の買いたいものを買い、京料理の店に行った。
明るい光に包まれている店の中に入る。メニューを見た時もそうだが、ずらっと並べられた小さな料理の数に思わず目を見張った。
「わあ、すごい。京料理ってボリュームあるなあ。」
「私たちでも、京料理なんて初めてよ。ほんとにいいの?全部払わせちゃって。」
「ああ。明日ぐらいには帰るから、その日までお世話になったお礼だよ。遠慮なく食べて。」
食べ終えた頃には、もうすでに日は沈み、月が昇り始めていた。
「さてと、今日は宴会の材料を買いに行こうっと。」
幻想郷にない物と言えば、あれしかない!
「・・・魚屋?なんで魚屋なの?」
「幻想郷には海がないんだよ。だから生の魚なんて全く食べないんだよね。」
なるほど、と2人はポンと手を叩いた。まあ、生の魚嫌いという人のために肉や野菜も買うか。あと、米も。宴会は寿司パーティにしようかな。うん、そうしよう。・・・そうなると料理は全て俺が作ることになるんだろうけど。
「さてと、今日はプチ宴会よ!」
蓮子主催で始まったどう考えてもアドリブ進行のプチ宴会。俺が幻想郷に帰る前夜祭らしい。料理は二人に加わって人形たちも手伝ったため、たくさんの料理が並んでいた。それと・・・
「じゃん!」
「・・・ちょ、蓮子。それお酒。」
「うん。それがどうかしたのメリー。」
「どうしたもこうしたもないでしょ?この子は一応未成年よ?」
「大丈夫!ノンアルコールだから!私たちもだけど。」
いきなり酒瓶を出された時は驚いたが、ノンアルと聞いてほっとした。
「ただし、約一名だけお酒みたいなのがあるけど。」
え?それってどういう・・・まさか。
「ふにゃぁぁ・・・・・・」
予感的中。姫雪がまたたびの匂いで完全に酔ってる。
「きらちゃんほたるちゃん。姫雪を布団に運んであげて・・・あれ?」
人形たちは二人より添って寝ていた。かなり疲れたご様子。
「仕方ない、俺が姫雪を布団に―――」
「にゃああああああ!」
「うわっ!?」
姫雪がばっと飛んで思いっきり抱きつき、押し倒してきた。
「いてて、姫雪だいじょ・・・」
「にゃんにゃん、うにゃ〜ん♪」
・・・姫雪が全身をこすり付けてくる。体の上でごろんごろんされ、姫雪のいたるところの服がめくれて、あれのあれとか、あとあれとか見えてる。あわてて姫雪を抱っこして布団に寝かせる。
「むにゃ〜?えっちするの?」
「違う!」
なぜそんな言葉が出てくる!?完全に酔ってるな。
「ほら、寝て酔いをさまして。」
「ちゅ〜してくれたらねりゅ。」
・・・酔った姫雪っていつもよりもさらに甘えんぼになるの?いや嬉しいんだけど。嬉しいけど疲れるっていう。
「はいはい。おやすみ、姫雪。」
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