眷属、集めます
第24話
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属へ入隊の許可を出さないと言う事は出来ません。まあ説得されて折れる程度なら入隊しない方が良いです」
「……分かりました」
「他に質問はありますか?無いようならくじ引きを行います。僕とのゲームを行う順番です。運も実力の内です。逸早く戦場に立つ為に早い番号を願うのか、それとも合格ラインを超える為の修行時間を得る為に遅い番号を願うのか。自分の願う番号を引き抜く強運は英雄の必須技能です」
普通のトランプを取り出して、それをよくシャッフルを行い、王達にカットしてもらう。それが終わればテーブルの上に置く。
「僕が引いたトランプに近い順番で試合を行います」
そして何の気重ねもなく一番上のトランプを引く。
「おや、ジョーカーでしたか。これは番外ですね。ですので引き直しですね」
ジョーカーを山の隣に置いて、今度は一番下を引き抜く。
「ダイヤの4ですね。さて、次は誰が引きますか」
「オレが引こう」
僕が尋ねるとすぐにサイラオーグ・バアルが答えた。僕はダイヤの4を持ったまま少し離れる。
「こんな物は変に考えない方が良い。引く、それだけだ」
サイラオーグ・バアルは山の一番上を引く。
「スペードの2だ」
続いてリアス・グレモリーが山の上からハートのJを、シーグヴァイラ・アガレスが山の中程からダイヤのKを引く。そして、最後にソーナ・シトリーがトランプへと近づく。
「木場祐斗君、いえ、君付けは失礼でしたか」
「構いませんよ。その程度の事は。何かありましたか」
「これを引かないと言う事は許される事ではないでしょう」
「そうですね。試合の順番を決めるくじですから、大会に出ないと言うのなら引かなくても良いでしょう。まあ、大会に参加する為のチケットがこのトランプです」
「私の夢を叶える為には大会に出ないと言うのは選べません。だけど、私の意志を示しておこうと思います」
そう言ってソーナ・シトリーは山の隣に置いておいたジョーカーを手に取る。
「私は、眷属の皆を戦場にはまだ立たせたくはありません。平和の維持に戦力が足りていない訳でもないのに私の眷属を危険にさせたくありません。番外であるジョーカー、これが私個人の答えです」
「ふ、ふふふ、ふははははは、いいね、凄く良い答えだ。大会に参加する為のチケットを得た上で僕のダイヤの4との距離が無い唯一のカードであるジョーカーを手に取る。だけど、さすがにそれを認めてあげるわけにはいかない。総当たり戦の大会だから試合をしないと言うのは認められない」
「ええ、だから意思を示しておきたかっただけです。ちゃんと引かせてもらいます。少しでも私の眷属が戦場に立つ確率を減らして」
そう言って今度はトランプの山を手に取って、そのまま表面を
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