眷属、集めます
第24話
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「質問良いだろうか?」
「どうぞ、サイラオーグ・バアル。ああ、敬語なんかは必要無いですよ」
「分かった。では、その下位部隊に入ると身分などはどうなる?」
「基本的には下位部隊所属と言う肩書きが増えるだけですね。この肩書きを政治に利用しようとしても殆ど意味を持ちません。勝手に勘違いする人はいるでしょうが、法的に力を持つ事はありません」
「なら、下位部隊に所属する意味は?」
「残党とは言え『禍の団』との戦闘が出来て、それが戦果として上層部に評価されます。ちなみに下位部隊に所属していない状態で、偶発的、自発的に『禍の団』と戦闘を行っても逆評価を受ける事がありますので覚えておいて下さい。特にリアス・グレモリーとソーナ・シトリー及びその眷属の方々は」
「私達が名指しなのは何故なのかしら?」
「色々と巻き込まれる要因があります。一つ目は赤龍帝が居ると言う事。昔から赤龍帝の周りは争いが絶えませんから。二つ目は駒王は今注目されている土地です。良い意味でも悪い意味でも」
「悪い意味?」
「良い意味は、三勢力での和平がなった土地です。後の歴史書にも記されるでしょう。悪い意味ですが、そんな土地で魔王様の妹が居ながらも一度は未然に防ぎましたが、既に大きな動きが二度も起こっています。その為に御しやすいと思っている輩が多いと言う事ですね。簡単に言えば管理不足です」
「なっ!?」
「最後、三つ目は僕達の人間界での拠点が駒王にあります。というか、僕の屋敷ですね。隠す気も無いので襲撃される可能性があります。まあ簡単に壊されたり占拠出来る様な代物じゃないですけどね。そこら辺はアザゼル元総督のお墨付きです」
「あの結界を抜いて屋敷に使われてる建材を傷つけれそうなのはサーゼクス位だな。最も傷ついても自己修復しやがるからやるなら結界の中枢ごとまとめて吹き飛ばす必要がある。それには大戦期の赤龍帝の一撃がいる。しかも結界の中枢とかをぶち抜いて占拠しようとしたら、別系統でコントロールされている防衛機構としてあの魔導書がバラまかれて一瞬にして廃人だ。オレなら絶対に敵にしたくないね」
「まあそういうことです。話を戻しまして、駒王は狙われやすいのでそこに住む以上巻き込まれるのを前提に動いて欲しいんですよね。変なことに巻き込まれたらすぐに退いて連絡、これが出来ないなら駒王から離れてもらった方が楽です。何時の時代も何かを守るのは難しいですからね。負担は出来るだけ軽い方が良いんですよ」
「つまり私達は足手まといと言いたいのね」
「ハッキリ言えばそうです。それは僕の眷属にも言える事です。足手まといにならない最低限のラインが鬼戒神を所有する事です。鬼戒神を所有すると言う事は外なる神々共に対抗する為の邪法を身につけると言う事です
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