眷属、集めます
第24話
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。登場の機会だが、それはすぐに訪れた。
「我々もいずれ『禍の団』との戦に投入されるのですね?」
「いいや、その可能性は低いよ」
その言葉と共にサーゼクス様の後ろから姿を現す。
「誰だ、貴様は?」
「はじめまして、サイラオーグ・バアル。僕は木場祐斗、悪魔と天使と堕天使、この三勢力の平和維持を目的として設立された独立部隊『断罪の剣』の王さ。『禍の団』は基本的に僕らが対処する事になっている。君たちが出る幕はほぼ無い」
「ああん?いきなり出て来てなんだ偉そうに」
「偉そうなんじゃない。偉いわけでもない。君との間に上下関係は一切無いだけだ。僕に命令出来るのは四大魔王の過半数の意思か、天使長か、神の子を見張る者総督のみだ。それ以外の命令を聞く必要も無いし、僕らに干渉する事は出来ない。君がグラシャラボラスの次期当主だとしても意味は一切無い。それこそ誰かの眷属でもない下級悪魔と同じ位にしかね」
「てめえ、なめんじゃねえ!!」
「舐めないよ。汚いじゃないか」
僕の挑発に耐えられなくなったゼファードル・グラシャラボラスが魔力弾を撃ってきた。おいおい、僕の傍にはサーゼクス様も居るのに、そんなに大きな魔力弾を撃ったら危ないよ。僕は空間接続の魔剣を産み出して放たれた魔力弾をゼファードル・グラシャラボラスの真後ろの空間に繋げる。魔力弾が消えた瞬間に背後からその魔力弾の直撃を受けたゼファードル・グラシャラボラスの両手両足にエクスカリパーを投げつけて床に縫い止める。
「サーゼクス様、ゼファードル・グラシャラボラスは失格でお願いします。この程度の挑発で周りが見えなくなるようなら邪魔にしかなりません」
「それは構わないが状況についていけていないようだ。説明をしてくれるかな」
「分かりました。それじゃあ説明するからちゃんと聞いてね。先程も言ったけど『禍の団』との戦には僕と僕の眷属で構成される『断罪の剣』が投入される。だけど見ての通り人数は少ないんだ。すでに『禍の団』を結構狩ってるんだけど、減った分だけ無理矢理戦力を増やす研究をやっているみたいでね。ならこっちも腰を据えて対処する為に予備部隊を作る事にしたんだ」
もちろん許可は取っている。まあ予算は殆ど回さないので使えそうな新人を集めてチームとして動ける様にしただけの部隊だ。
「将来的には残党狩りを任せる事になる。部隊を作って調子を見て、早ければ半年程で戦場に投入する事になるよ。ちなみに悪魔は悪魔で、天使は天使で、堕天使は堕天使で部隊を組む。その方がお互いやりやすいでしょう。活動区域なんかも種族ごとに分けてあります。その部隊の候補として今回は皆さんに集ってもらったのですが、早々に一人というか一組がリタイアです。此所までで何か質問はありますか?」
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