ろく。
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ダークマターとかその辺なのですか?」
「誰のせいだと……いや、うん。色々言いたいけど言わない」
「まぁ聞きたくもないんでどうでもいいですけど。……さて、ではそろそろお夕飯でも食べに行くのです。電お腹減ったのです」
「電ちゃんてさ、もしかして私の事キライ?」
「説明した通り、この鎮守府には軍人は司令官さんしかいないのですが、電のようにそれ以外の方がいらっしゃったりします。さっきは深海棲艦のせいで案内しそびれましたので、今から案内するのです。付いてきてください」
「あ、スルー? スルーですね? そろそろ私泣いてもいいと思うの電ちゃん。───って、あ、ちょっと待ってちょっと待って。この体勢ってもしかして」
「もしかしなくてももしかするのです。司令官さんたらただでさえトロくさいのに歩くのまで遅いんですからお話になりません。電は空腹なので足早に行きますよ」
「あ、やっぱり? うぐぇっ」
目の前の電ちゃんがその手を閃かすと同時に視界が回転し、私の体が宙に舞ったのを悟った。さっき見覚えたばかりの天井が目の前に広がる。次いで、背中に襲いくる電撃じみた激痛に情けない声をあげてしまう。が、当然彼女はおかまいなし。とんでも速度で司令官室を後にする。
「それじゃ出発なのでーす」
「あいだだだだあちちちちち電ちゃん電ちゃん背中熱いあっつい摩擦で熱い痛い熱い痛い熱いぃぃい!」
「どーおせみんなーMになるー、Mにーなーるー♪」
なんだかご機嫌な電ちゃんの声に、戦慄を覚えざるを得ない私であった。
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