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ハイスクールD×D異伝 異なる兵士の物語
会遇と共闘と
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像通りのお方とある意味その場には居てほしくなかった人物だった


「何度言ったらわかるの?ダメなものはダメよ…あのシスターの救出は認められないわ」


そう言って険しいお顔をされているのは学園の超有名人『リアス・グレモリー』先輩、その美貌とナイスバディから学園二大御姉様と呼ばれているお方だ…やっぱりこの人が領主様…でもそれ以上に驚いたのは…


「な、なら俺一人でも行きます!やっぱり、儀式ってのが気になります…堕天使が裏で何かするに決まってます!…アーシアの身に危険が及ばないって保障なんてどこにもありませんから」


なんで…どうしてお前が此処に居るんだよ?しかも今ハッキリと堕天使とか言ってやがったし!ちょっと待てよ!ってことは何か!?あいつも悪魔なのか!?どういうことだよ一誠!!


「あなたは…本当に馬鹿なの?行けば確実に殺されるわ。一度転生した身でもう一度死ねばもう生き返る事は出来ないのよ?それがわかっているの?」


段々と熱を帯びるリアス様の口調、そんな状況を前にしても先輩は微動だにせず静観している…あの〜?俺達の事気づいてます〜?気づいてませんよね〜?というかあまりにも張り詰めた空気なもんだから頭の中の混乱も吹っ飛んだわ


「あなたの行動が私や他の部員にも多大な影響を及ぼすのよ!あなたはグレモリー眷属の悪魔なの!いい加減自覚なさい!」

「では俺を眷属から外してください…俺個人であの教会へ乗り込みます」

「そんなことが出来る筈ないでしょう!?あなたはどうしてわかってくれないの!?」


二人の言い合いは激しさを増す、この場は一度廊下で待機した方が良いんじゃないのでしょうか?そんな言葉を言いかけた時だった、エリーゼ先輩がリアス先輩の方へと向かって行き…


―ペチン


リアス先輩のほっぺを叩いた!…まぁ物凄く軽くだけれど


「リ、リーゼ?貴女いつの間に…?」


リアス先輩は驚いた様子で目を丸くしていらっしゃる、一誠も同様の様で何だか呆気に取られているみたいだ


「つい先程ね…それよりもリーア?もう少し冷静になれないの?王である貴女がそんな様ではダメじゃない」

「そ、それはっ!…そうなのかもしれないのだけど…でも…」


リアス先輩は口籠ってしまい言葉が出てこない様だ、すると先輩は一誠に向き直ってゆっくりと悟らせるように話しかけた


「…どうやらあなたにも退けぬ事情が有る様だけれども、もう少し冷静に考えることは出来ないかしら?堕天使と悪魔は長年敵同士。そんな敵ばかりの場所に踏み込んで無事で済むとは思えないのだけど?」

「え、あの…、っ!それでもあそこには…俺の大事な友達がいるんです!その友達を見捨てる事なんて出来ません!」


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