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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第二話 「白銀が行く!」
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ちまったわけだよ?まぁ、アンタらの敷地だとは知らずには行っちまったことは詫びるよ?けどよ?俺は別に悪気があって……」
「白状しろ!!」
「はぁ?」
「正直に話せ!貴様はあそこで何をしていた!?」
相手のデカイ腕が俺の胸倉を掴んでさらに威嚇してくるようだ。
「待てって?俺はこの通り学生だ?」
「そんな丈の長すぎる制服などあるはずがなかろう!?」
「はぁ?だから長ランっていうんだよ?オッサン、しらねぇのか?」
「き、貴様……!?」
片手を震わせて激怒寸前のようだ。軍人には長ランがわからないのか?
「そっちこそ、肩っ苦しいような軍服着てるな?おい」
俺は相手の身形を見てつい口が滑っちまった。
「帝国軍人を愚弄するかぁ!?」
軍人は胸倉を掴んだまま片手の拳で俺をぶん殴ろうとする。しかし、俺はその腕をガッチリ掴んで、逆に殴り返してやった。
「おいおい?一般市民に暴力振るうたぁ、軍人も落ちたもんだな?」
冗談じゃない。俺はとっととここから逃げ出そうと個室のドアを食い破って通路を走る。
しかし、こっそり逃げればいい物を、それが原因で施設内の兵士達に目を付けられて前代未聞の鬼ごっこをやるはめとなった。
「ああー!!どうしてこうなっちまうんだ!?」
俺はとにかく逃走を続けて敷地から逃げ出そうともがき始める。
通路を出てようやく外の敷地から出た俺は辺りを見回す。周囲はもう夜中だ。
「くそぉ……こうも庭が広いとどうもわからねぇぜ?」
さっき張って来た場所を探すが。何平方キロメートルあるんだ?広すぎてわかったもんじゃねぇ……まさか、東京ドームよりも広いのか!?
「どこだよ!?」
「居たぞ!?」
「やっべぇ……!」
俺はとりあえず周囲から身を潜めるため敷地にある屋敷のような建物へ入った。まるで平安時代の殿様が住んでいるかのような屋敷のようだ。ひょっとして、これが「帝都城」?
いや、今は隠れることに専念しねぇと……

帝都城、寝殿にて

「XFJ計画……」
今回、日米共同で行われる新型戦術機の開発計画を目に、ふたたび考え事が一つ増えてしまった。この事以外ならまだしも、今日の午後に行われた会議で、軍の上層部から発表された非道な作戦報告を嫌と言うほど聞かされた。本当に、我々人類に勝利が見えてくるのでしょうか?中央アジアを制圧された今、BETAが次に向かう目標は此処、日本。
祖国と各国の情勢、そして一部の国民に反感をかってしまう自分への罪悪感。帝国の皇帝として生まれてくるためにはこのような覚悟も背負わなければならないとはとても辛いことです……
「……」
ため息をつく私は、先ほど夜まで続いた会議をようやく終えて寝殿で一息ついており、しばらくしてから眠りに就こうとしていたところ、何らかの物騒ぎが聞こえたのです。
「……!?」
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