第二章
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「あの直情的な馬鹿は凄いよな」
修一は彼のすぐ下にいる。そこから述べる。
「だが運勢は確かだ」
「後はあいつ次第ってわけだな」
生樹と彰も縦に並んでいる。それはまるで団子のようであった。周りから結構怪しまれているがそれには気付いていない。
当然ながら信次本人は彼等のことに気付いてはいない。正門の前で制服をかなりきれいにして髪をムースで綺麗にまとめて花束まで持って立っていた。彼もまたかなり怪しい様子であり皆から不審がられている。
「ところでだ」
聯が彼を見ながら言う。
「あいつその娘の名前知ってるのか?」
「確か瑠璃とか言ったな」
彰がそれに答える。
「上の名前はわからないな」
「それでわかるのかよ」
修一がその言葉を聞いて呆れた声をあげる。
「何か目立つ名前だけれどよ」
「大丈夫だ」
しかし生樹は断言する。
「俺の占いは当たる」
信次はそのまま立っている。だがあの女の子は現われない。彼は一人清心の女の子達から不審な目で見られながら立っているだけであった。
「あれ?」
馬鹿だ何だと散々言われている彼ですらいい加減おかしいと思いだした。
「あのさ」
「はい」
ここで彼は馬鹿げた行動に出た。いきなり目の前を歩いている清心の生徒の一人に声をかけたのだ。聯達はそれを見て我が目を疑った。声をあげそうになるがそれは止めた。
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