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でんきタイプで縛りプレイ
3話:トキワの森の主
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してそうにないほど、ぐーたらな生活を送っていたんだろうな。

 ちなみに言っておくけど生前の俺はスマートだった。

「ビカッ……(誰がデブだって?お前ら言ってはいけないことを言ってしまったな)」

 とでも言ってそうだ。めっちゃ怒ってはヤる気になっている。

 しかし、未だ手に持っているポテチの袋は手放さない。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!

「しゅ、しゅごい……ボクはビビッて少しチビってしまったようだ」

「もうお前は後ろに下がっとけよ……」

 ムシ子が戦線離脱した。

 それにしても、なんてプレッシャーを放つんだこのピカチュウは。

 今まで戦ってきた野生のポケモンとは格が違うのはわかった。この俺でさえもビビッてしまうほどに。

「サンダース、頼むから勝ってくれよ」

「ギャウギャウ!(はん、やっと強い奴と戦えるわね!)」

 と、なんとも頼もしい威勢を放つサンダースたん。

「先手必勝だ、サンダース。【めざめるパワー】だ!!」

 頼むから一発で戦闘不能になってくれ。

 しかし、俺の願いは叶わなかった。

「ギャウ……」

「ビカッ……(ふっ、ひんやりして気持ちいいぜ)」

「なんてこった、あのピカチュウはおデブだから【あついしぼう】で守られてるんだ、【こおりタイプ】のワザは効かないよ!!」

「いやいやいや……」

 ムシ子、実況解説してる場合じゃねーよ。

 ピカチュウにそんな特性ないだろうが。

 そして、ポテチの袋は手放さないおデブ。

「ちっ、サンダースくるぞ!!」

 ピカチュウの反撃だ。

【でんきショック】

「ビカッ!!」

「ギャウ……(アンタバカァ?私の特性は【ちくでん】よ!)」

「確かでんきワザを食らえばHPが回復するんだっけ?? ダメージは無効…まぁいい、今度はスピードで敵を翻弄しろ」

「ギャウ!!」

 おデブだから単純にサンダースのスピードについていけないはずだ。

 案の上、自分の周囲をぐるぐる回るサンダースに手を焼いている。目を回してくれたら儲けものだが。

「よし、勢いをつけて【にどげり】だ!!」

 スピードに乗った今のサンダースの攻撃は個体値6Vもあって脅威だ。

 しかし、

「びがーーー!!(俺を甘くみるなーーー!!)」

「ギャンッ!??」

「な、カウンター!??」

 奴は素早さでは敵わないと判断しサンダースが攻撃してくる瞬間を待っていたのか。

 いや、そうじゃない。

「なんて瞬発力なんだ……」

 奴はこんな戦闘中でも執念のごとこポテチを手に持ちながらも、まるで力士のようにサンダースのスピードに最高のタイミングでカウンターを
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