2話:ピクニックガールと勝負
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たことあるかな? つっても、ここに来たのは大体一ヶ月ぐらい前になると思うんだけどね」
ジョーイさんは俺に差し出されたレッド君の写真を手に取り、少し眉を顰めて、
「う〜ん、そうね。なんとなく覚えてるかな」
「……おろ?」
それはマジですかい。
「だってショタならチェックするっしょ?」
「あっそう……」
もう俺の中のジョーイさんのイメージは欠片も残っていない。
「この子と、もう2人連れていたのを知っているわ。次の街まで誰が一番早く到着できるか競争してここから立ち去っていったのは、なんとなく覚えてるわよ」
元気な子供故にそんなことをしてるんだな。
しかし、もう2人って……1人はグリーンでいいよな。あとの1人は誰か??あれか??ブルーって子かな。
「友達?」
「まぁそんなとこです。やっぱ一ヶ月前だからもっと先を行ってるのかなー」
あまり、めんどうごとにされてもめんどうだ。この辺で話を切ろう。
「お姉さんにできることがあったら何でも言ってね?」
「……気持ちだけもらっておきます」
そう、両手を握って真剣な眼差しだが、生前のこともあってどうも疑ってしまう。
「あぁ、あと、ポケセンで宿泊したいのですが。トレーナーは宿泊費タダっていうのは本当ですか??」
この世界の母ちゃんから聞いた情報。故に旅費はあまりくれなかった。3000円だけ……
もし金欠になったら家に戻って手渡ししてあげる鬼畜ママなのだが。
「はい、トレーナーカードがあれば宿泊費はタダなのよ。持ってるかしら??」
そう言われたから俺はトレーナーカードをポケットから出そうとした。
しかし、無い。
ズボンのポケット…前も後ろも。上着のポケットも……
……落としたか??
「……あの、トレーナーカードが無ければ?」
「お姉さんの家ならタダよ?」
……おい。
「…………ここの宿泊費は??」
「いやん、お姉さんの家ならタダよ///」
いや、
「いやんじゃなくて、宿泊費払うからポケセンに泊まらせて」
「でもシャワー+夜朝ご飯付きで3000円よ? 毎日キミにその金額を払えるかな? だったら毎日お姉さん家に泊まった方が絶対にいいって。サービスもいっぱいしてあげるから///」
お、お巡りのお姉さーん、ジュンサーさんこっちです。
俺は身の危険を感じてバッグの中を漁ってトレーナーカードを探し当てた。
あってよかったトレーナーカード。
「ちっ、よかったですね」
「あれ、ジョーイさんが舌打ちした!??」
と、なんやかんやあってタダでポケセンに泊まれた。
つーか、この世界の登
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