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有栖キャロの小学校物語
第7話 運動会です(後編)
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に似たのだと思う。

(だけど、リラックス出来た…………)

前にレイ兄に言われたことがある。

『何事も力の入れすぎは逆にマイナスになる。どんな状況でも冷静でいることが一番大事なんだ』

(そうだ、冷静にだ…………)

力は抜かない。
それでも熱くならず、冷静に…………

直線になった。
抜くには今しかない!!

「行く!!」

歯を食いしばり、力を込める。
ここで抜くんだ!!

相手も僕がラストスパートをかけてきた事に気づいてラストスパートをかけてきた。
差は徐々に縮まってるが…………

(駄目だ、間に合わない!?)

そう思ったその時、前にキャロとルーと一緒に見た野球のプレーを思い出した。
センター紅星のダイビングキャッチ。

(これしかない!!)

ハッキリ言って、少し怖いけど…………
ゴールが目前となったとき、僕は思いっきりゴールへ飛び込んだ………………






「エリオ君!!」

私は駆け出しました。

エリオ君は間に合わないとみたのか、ヘッドスライディングでゴールしました。

ほぼ同着。
でもそんなことよりも、私はエリオ君の事が気になりました。

「エリオ、大丈夫か!?」

エローシュ君が肩を貸して、エリオ君を抱えあげます。

「結果は?」
「まだ分からない。しかしヘッドスライディングするとはな…………本当に凄い奴だよ………」
「えへへ………」

苦笑しているエリオ君をエローシュ君は中に運んで来ました。
肘とか膝には複数の擦り傷などがあります。

「エリオ君…………」
「キャロ、流石に大声で名前を呼んじゃダメじゃないか」

あっ!?
そういえば…………

それってとてもマズイのでは………?

「大丈夫だ、それくらい誤魔化せるさ」

とエローシュ君が言いました。
なら安心です………………


………ってそんな事じゃなくて!!

「ごめんなさい!!私のせいで…………」

私はこの場にいる2人に謝りました。

「せっかくみんなが繋いでくれたバトンを…………私は…………」

「キャロちゃん………」

頭を下げている私にエローシュ君が近づいて………

「ほっ!」

頭にチョップをされました。

「あぐっ!?」

地味に痛い…………

「何するんですか………」

私は頭を抱えて文句を言いました。

「キャロちゃん、人には絶対何て無いんだ。誰だってミスはする。だからそんなに気にする必要なんてないんだよ」
「ですけど…………」
「キャロ、エローシュの言うとおりだよ。僕だってミスはするさ。一生懸命やったキャロを責めないよ」
「エリオ君…………」
「キャロちゃん
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