第7話 運動会です(後編)
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、お前を抜いて目立ってやる!!」
「喋りながら走るんじゃねえよ…………」
相手はドリル君です。
やっぱりエローシュ君より速いのは本当みたいで、徐々に追いつかれていきます。
「キャロ、頼む!!」
「はい!!」
私が渡された時にはもう差が殆どありませんでした。
(ここで私が差を広げなくちゃ!!)
そう思いながら地面を思いっきり蹴ります。
(私だってやるときはやるんだ………)
カーブに入り、私はなるべく内側を走ってます。
2組の子は直ぐ後ろまで迫って来てますが、外側を走っているみたいで、抜かれてはいません。
(よし、このまま真っ直ぐ………)
後は直線一本。
エリオ君に任せれば…………
その時でした。
(あれ!?)
足が何かに引っかかった!?
目線が下へと向かってます。
私はそのまま顔から転びました。
「痛…………」
どうやら靴紐がほどけてたみたいです。
何で私こんな時に…………
立ち上がって走ろうとしたとき、
「あっ!?」
2組の女の子に抜かれてしまいました。
「くっ!!」
私は急いでエリオ君の所に走ります。
「ごめん!!」
「任せて!!」
エリオ君は私からバトンを受け取るとダッシュで追いかけていきました。
「ルーちゃん、夏穂ちゃん…………」
「「キャロ…………」」
私は2人にどういう顔で話せば良いか分かりませんでした。
私の不注意の所為で……………
「大丈夫、エリオがなんとかしてくれる」
ルーちゃんはそう言って私を抱きしめました。
「ルー………ちゃん?」
「だから泣かなくても大丈夫だよ」
えっ!?
私、泣いてなんか…………
「あれ………?」
おかしいな、涙が止まらないよ…………
「もう、まだ負けてないのに何泣いてるのよ、涙拭いてエリオの事応援しましょう!」
夏穂ちゃん…………
そうだ、まだ負けてないんだ。
私は目を拭って、
「エリオ君がんばれー!!」
応援しました。
(まずいな、結構速い。)
徐々に追いついてきてると思う。
だけど、どうしても抜けない。
カーブも中間に差し掛かり、もうゴールも目と鼻の先。
(いや、ダメだ、諦めないぞ………みんな、僕を信じてアンカーにしてくれたんだ…………諦めてたまるか。)
僕はそう決意して更に力を込める。
そんな時………
「エリオ君がんばれー!!」
少し涙声の声が聞こえてきた。
(今の僕は杉山君なんだけどな………)
今の声の主はキャロだろうな。
キャロは結構抜けてる所があるから……………
恐らくライさん
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