第7話 運動会です(後編)
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
さあ、お昼ごはんもお兄ちゃん達と食べ終え、後半です。
後の競技で2組と直接当たるのは玉入れとリレーだけなので、エローシュ君は余裕です。
よほど、いい考えがあるみたいですね。
「よし、玉入れの作戦は以上!みんな最後まで気合入れていこうぜ!」
「「「「「「「「「「OK、エローシュ!!」」」」」」」」」」
「よ〜し、やあ〜ってやるぜ!!」
今回もやっぱりこの掛け声みたいです。
「やばっ、あのエローシュって奴かっこいいっス!!」
興奮してウェンディが騒ぐ。
今度はみんなで見ようと言う提案の元、レジャーシートを敷いた場所から少し離れた場所から立ち見でみんなで見ていた。
「やあ〜ってやるぜ〜!!か?」
「そうっス!!ノーヴェ、あれいいっすよね〜」
「まあな、悪くないと思う」
ウェンディとノーヴェはどうやらあの掛け声を気に入ったようだ。
「ねえレイ?」
「どうしたセイン」
「エリオ君どこいるの?」
「エリオは……………」
確か、帽子を深く被った杉山だったっけ?
「あ、あそこだ」
そう言って俺は指さした。
エリオは緊張してるのか、動きが固い。
「本当だ!あはは、動きが固い!!」
エリオを見つけたセインはエリオの様子を見て笑う。
「え、エリオ大丈夫かな…………」
アワアワと慌てるフェイト。
何か孫を見ているお祖母さんみたいだ。
声に出したらただでは済まないと思う…………
「おっ、始まるっスよ!」
ウェンディの言っていた通り、校庭にいる1年生はスタンバイし終わったみたいだ。
校庭に緊張感が漂っている。
『よーい……………』
パン!
ピストルの音が鳴り、玉入れが始まった。
「よし、作戦通りにみんな頼むぞ!!」
今回のエローシュ君の作戦はこうです。
『先ずは投げる組と集める組に分ける。投げる奴はソフトボール投げの成績が良かった奴とキャロちゃん、ルーちゃん、エリオ。この三人だな。後の皆はひたすら玉を集めて投げる奴に渡してくれ。そっちの方が効率よく出来る。』
パン!
ピストルの音が鳴り、私達はそれぞれの役割の為に動きました。
『投げる奴は玉入れに書かれているサークルとカゴの半分位の距離から投げてくれ。それとボールは絶対に拾わなくていい。拾うのは拾う係の奴に任せて、投げることだけ集中してくれ。』
私は言われたとおり、ちょうど中間の辺りに行きました。
「はいキャロちゃん」
真白ちゃんにボールを渡され、準備完了です。
「よし、阪Oファンの底力みせたる!!」
私は慣れない関西弁でカゴに向かって言いました………
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ