第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その一
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戦え!!正義の戦士ジャスティスカイザー
第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢
日帝衆、陸海空の三つの軍衆と文官達から成る。戦後日本の不甲斐なさに憤慨した英霊達が蘇り生身の肉体まで手に入れた者達だ。
「どうやって生身の肉体を手に入れたんですか?」
「気がついたらそうなっていたのだ」
その質問にだ、彼等はいつもこう答える。
「おそらく八百万の神々と御仏達がそうして下さったのだ」
「それでなんですか」
「おそらくそうだ」
こうした返答で終わる、この質問については。
何はともあれ彼等はこの世界に戻り忽ち太平洋を制圧し一つの巨大な経済圏にしたうえで日本をそのリーダーの一国、実質的盟主にした。そうして。
その顧問となった、その首領というか最高責任者、元老の地位にいる者の名を西郷南宗という。大柄で澄んだ目を持つ大男だ。
常に質素だが清潔な和服のこの者ニダ、子供達が問うことは。
「西郷さんはあの西郷さんですか?」
「違うでごわす」
鹿児島弁丸出しで答える。
「そうなっているでごわす」
「そうなんですか」
「おいどんはあの西郷さんではないでごわす」
「東京の銅像のあの人とそっくりですけれど」
「けれど違うでごわす」
あくまでこう言うのだった。
「そう思って欲しいでごわす」
「そう思わないと駄目なんですか?」
「そこはお約束でごわす」
「お約束って何ですか?」
「お約束はお約束でごわす」
強引にそういうことにしてしまう西郷だった。
「何はともあれおいどんが日帝衆の首席元老でごわす」
「首席ってことは他にも元老の方がおられるんですね」
「そうでごわす」
「その人達は今度出て来るんですか?」
「この作品の人気が出れば出て来るでごわす」
「じゃあ人気が出ないとどうなるんですか?」
「この作品が打ち切りになって残る元老も出ないでごわす」
実にシビアな返答だった。
「そうなるでごわす」
「じゃあ人気が出る為にはどうすればいいんですか?」
「それは作者次第でごわす」
こう来た。
「だからこれを書いている作者に面白いものを書かせるでごわす」
「あの、才能ないって噂なんですけれど」
黙れ。
「この作品の作者」
「結構叩かれてるみたいですし」
「性格もいってるとか」
「何か色々評判悪いですよ」
「そうした人なんですけれど」
「安心するでごわす」
しかし西郷は彼等に言うのだった、子供達に穏やかな声で。
「人気があればそれで続くでごわす」
「作者に才能がなくてもですか」
「性格がおかしくてもですか」
「その通りでごわす、まずは人気でごわす」
ネット小説もこれが第一というのだ。
「だからでごわす、ではこれを読んでいる
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