第百四十七話
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第百四十七話 博士もカレーを
天本博士はカレーも好物だ、それで小田切君に言うのだった。
「今夜はカレーにしようぞ」
「カレーですか」
「うむ、カレーじゃ」
それにするというのだ。
「よいと思うがどうじゃ」
「そうですね、じゃあ今から食材買って来ます」
「野菜はあるぞ」
どういった野菜があるかというと。彼には野菜が必要だというのは博士も一緒だ、野菜の旨味がカレーの味を引き出すからだ。
「人参に玉葱、それにジャガイモもな」
「あっ、全部あるんですね」
「うむ、野菜はな」
「じゃあお肉だけですね」
「何カレーにするのかじゃな」
「博士は何を食べたいんですか?」
カレーと言っても様々だ、それでどういったカレーがいいかというのだ。
「ビーフカレーですか?チキンカレーですか?」
「そうじゃな、ここはな」
少し考えてからだ、博士は小田切君にこう答えた。
「ハンバーグカレーじゃな」
「それですか」
「それがよいのう」
こう小田切君に言うのだった。
「わしとしてはな」
「じゃあ僕もそれで」
「君もじゃな」
「別々に作ることも面倒臭いですし」
これが第一の理由だった、カレーを一緒に食べるのなら別々に作ると面倒なことになるからである。それもかなり。
「それじゃあ」
「わかった、それではな」
「僕が作りますね」
「何ならわしも作るぞ」
実は博士も料理をする、カレーは得意料理の一つだ。
「腕によりをかけてな」
「いいですよ、今時間ありますし」
もっと言えば暇なのである。
「僕が作ります」
「そうするか」
「料理用ロボもありますけれどね」
こうしたものも博士が作ったのである。
「それでも」
「君が作るのか」
「はい、じゃあ食材買って来ますね」
ハンバーグのそれをというのだ。
「時間ありますからハンバーグ手作りでいきます」
「ああ、ハンバーグの食材もな」
手作りのそれもだというのだ。
「あるぞ」
「何か今日はいいタイミングですね」
「それはのう」
どうしてそうなっているのかと話す博士だった、何故ハンバーグカレーを作るだけの食材がタイミングよく揃っているかというと。
第百四十七話 完
2014・7・4
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