第6話 運動会です(前編)
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やっぱりエリオが居てくれて助かった、ありがとう」
「べ、別に僕は出来る事をしただけだから……………」
エリオ君は少し照れながら言いました。
だけど、実際にエリオ君が居なかったら負けていたかも…………
「ありがとうねエリオ君」
「キャロまで…………ってそれより行かなくていいの?徒競走直ぐだって書いてなかった?」
「あっ、そういえば!!」
「そうだ、キャロ行こう。エリオ、また後で」
「うん、頑張って二人共」
私達は急いで1組に戻りました。
「エローシュ君…………」
エローシュ君の同じ順番にドリル君がいます。
エローシュ君は運動は得意な方では無いので心配です…………
「夏穂ちゃん、あのドリル君って運動出来るの?」
「エローシュよりは出来ると思うわ」
真白ちゃんが夏穂ちゃんに質問しました。
結果は最悪ですね。
一体どうするのでしょう。
そう思ってるとエローシュ君の番が回ってきました。
すると、エローシュ君はいきなり座り込みました。
どうしたのでしょうか?
「おいエローシュ、一体どういうつもりだ!?」
「これでいいんだ。いいから構えろよ」
「ふん、その分だと勝負を諦めたみたいだな」
「さあ、どうかな………」
ニヤリとエローシュ君は笑いました。
そして右足を後ろに伸ばし、両手を地面に付けました。
「失望したよ。僕のライバルの君がそんな変な格好をするとは…………だけど、容赦はしないよ。『いつ何ときでも力を抜くな』それが家の家訓だからね」
嫌な人ですね…………
何でエローシュ君は言い返さないのでしょうか?
「位置について………」
そうこうしているうちに始まるみたいです。
「ようい………」
パン!!
ピストルの音と共に一斉にスタートしました。
「なっ!?」
ドリル君が驚きの声をあげました。
何故なら…………
「行っくぜー!!」
エローシュ君が先頭だからです。
結果、エローシュ君は見事1位でした。
「何でお前が1位なんだ!!フライングしたんじゃないのか!?」
私が走り終わると、ドリル君がエローシュ君に対して怒っていました。
あっ、ちなみに私はぶっちぎりの1位です。
………………ごめんなさい、何とか1位です。
「フライングしたんだろう!!そうに違いない!!じゃなかったらあんな変な格好だったお前に負けるはずが無い!!」
もう言いたい放題ですね。
……………かっこ悪いです。
「もううるさい、行こうエローシュ…………」
そう言ってエローシュ君を連れ出したのは佐助君です。
いつも余り感情を出さない彼で
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