第6話 運動会です(前編)
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ん、その横にエローシュ君です。
ご両親まで話をする辺りは、流石エローシュ君です。
「頑張ろうエリオ君」
私はエリオ君の肩を触り、言いました。
「ありがとう、キャロ」
そう言って笑顔で返してくれました。
えへへ……………
ちょっと恥ずかしいです。
でも後ろの女子から睨まれてる気がしますが、気のせいですよね?
「それじゃあ、よーい……………」
パン!!
ピストルの音が鳴り、一斉に引き始めます。
うわっ!?強い………
「行くぞ!!オーエス!オーエス!」
エローシュ君の号令に皆が合わせます。
だけど…………
「動かない!?」
綱はびくともしません。
あっちはコッチよりバラバラなのですが、それでも綱は動きませんでした。
「エローシュ、このままじゃまずいわよ!!」
夏穂ちゃんの焦った声が聞こえてきます。
確かに不味いです。
コッチは力の無い分、チームワークで補っていますが、元が低い分、長く持ちません。
このまま長期戦になれば、こっちが不利です。
「分かってる!!みんな頑張ってくれ!!」
そう言ってまた掛け声を上げます。
でもやっぱり綱は動きません。
「くそ、このままじゃ………」
流石のエローシュ君も予想外だったみたいです。
「…………仕方ないか」
エリオ君?
「ビリっとするかもしれないけどごめんね…………」
エリオ君は何を言ってるのでしょうか?
すると…………
「痛っ!?」
相手の先頭の子が痛がって綱を離しました。
「今だ!!」
エローシュ君の声に皆が反応しました。
一斉に綱を引きます。
中心のリボンは私達の陣地へ入っていき…………
パンパン!!
終了のピストルが鳴りました。
「勝者、1組!!」
それを聞いて、
「「「「「「「「「「やったあああああああ!!」」」」」」」」」」
皆で一斉に叫びました。
その後の綱引きは直ぐに負けてしまいました。
さっきの戦いで力を使い果たしたみたいです。
だけど誰一人悔しがってる人はいませんでした。
そして、私とルーちゃんは気になった事があるので、人気のない校舎裏にエリオ君を連れてきました。
「エリオ君、一体何をやったの?」
「ああ、前の人に少しだけ電気を流したんだ」
「えっと、魔力変換資質………でしたっけ?」
「うん、そうだよ」
どうやらエリオ君は相手の一番先頭の子に電気を流したらしいです。
だからあの時、綱を離したのか………
「けれどよくやった、エリオ」
そう言ってルーちゃんはエリオ君の頭を撫でました。
「
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