悪魔との出会い
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「ひょっとしたら……ボスモンスター攻略を狙ってるのかも……」
「流石にそれはねーだろ」
んなことやったら高確率で死ぬしな。
「ボス攻略だけはギルド間で協力するもんね。あの人たちもそうする気かな……」
「どうかな……。まぁ、連中もぶっつけでボスに挑むほど無謀じゃないだろ。俺たちも急ごうぜ。中でかち合わなきゃいいけど」
まったくだ…。
俺たちは迷宮区攻略を再開した。あぁ、また暇な時間が…。
しばらく進んでいると大きな扉を見つけた。
「これってやっぱり………」
「多分そうだろうな」
「十中八九ボスの部屋だな。どうする?中覗いてく?」
キリトとアスナは不安を色濃くにじませながら頷いた。
「一応転移アイテム用意しといてくれ」
「ん、りょーかい。それじゃいきますか」
俺は巨大な扉に手をかけるとゆっくりと力を込めていった。
中は暗闇だった。張り詰めた空気の中、いきなりぼっと音を立てて青白い光が部屋を照らしていく。そしてボスの姿が段々とはっきりしてくる。
ボスの姿は一言で言い表すならば悪魔であった。ボスの名は<The Gleameyes>そこまで読み取った時突然青い悪魔が轟くような雄叫びを上げた口と鼻から青白く燃える呼気を噴出しながら、右手に持った巨大な剣をかざして青い悪魔はまっすぐこちらに向かって、地響きを立てつつ猛烈なスピードで走り寄って来た。
「うわあああああ!!」
「きゃあああああ!!」
あいつら俺だけ置いて逃げやがった!偵察してけよ。1人じゃほとんど出来ねえじゃねえか。ったくあいつら覚えとけよ。
俺が偵察を終え安全地帯に向かっていると何やら笑い声が聞こえてくる。
「あはは、やー、逃げた逃げた!こんなに一生懸命走ったのすっごい久しぶりだよ。まぁ、わたしよりキリト君の方が凄かったけどね!」
「ア、アスナ、後ろ」
「え?」
アスナが振り向くとそこには満面の笑顔の俺がいた。
「やぁキリト、アスナ。」
「サ、サトシ君?目が笑ってないよ?」
「2人とも、せ・い・ざ♪」
「「はいっ!!」」
そのあと小一時間説教くれてやりましたよ。
後日アスナはあの時のサトシ君笑顔すっごい綺麗だったのにすっごい怖かった…と語っていたとか。
閑話休題
「あれは苦労しそうだね…」
「恐らくな。見た限りじゃ武装は大型剣ひとつだけど特殊攻撃もあるだろうな」
「前衛に硬い人集めてどんどんスイッチして行くしかないね」
「盾装備の奴が10人は欲しいな。まぁ、当面は少しずつちょっかい出して傾向と対策って奴を練るしかなさそうだ」
あ、盾装備のこと話題に出したら………
「盾装備、ねぇ」
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