暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0702話
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でシェリルから聞いた、バンキッシュ・レース。簡単に言えばVFを使ったF1レースみたいな物らしい。もっとも、『世界で1番過激なレース』と言われているように、ファイター状態でのレースは普通にF1レースを思い出させるようなレースだが、中には模擬弾を使った戦闘が可能なレースもあり、何と言うか説明を聞いた限りでは戦闘とレースを一緒くたにしたような感じの競技だ。
 それだけに人気があるのか、フロンティア船団やギャラクシー船団のように各船団での大会の上位入賞者は全船団の中でキング・オブ・バンキッシュを決める頂上決戦の星天カップに参加出来るらしい。

「バンキッシュ・レースねぇ……」
「何よ、アクセルは興味無いの?」

 砂丘をスケボーモドキで走り抜けながら、シェリーが大声でそう叫んで来る。
 砂漠とは言っても、所々に砂丘があるおかげでまるでスキーのモーグルのような感じになっている。だが、当然素人がそんなコースを走るのは危険な訳であり……

「きゃあああっ!」

 大きめの砂丘に挑んだのはいいものの、スケボーモドキの速度が出すぎていた為か5m近くもジャンプしてしまったシェリルが空中でバランスを崩して悲鳴を上げる。
 地上が砂漠の砂である以上落ちても怪我はしないだろうが……スケボーモドキの方にぶつかって怪我をする可能性もあるか。
 俺が乗っているスケボーモドキの後部を蹴りつけ、シェリルが飛んだ砂丘へと挑戦してエンジンを最大にする。その結果、シェリルが飛んだ……否、跳んだ時よりもより高く跳躍に成功し、そのまま落ちてくるシェリルの横を通り抜け様に腰を右手で捕まえて抱え上げ、そのまま抱きしめながら高く、高く空へと舞い上がる。

「……ちょっ、アクセル!? どこ触ってるのよ! このエロガキ!」

 自分の腰を思い切り抱かれ、強く抱き寄せられているのに気が付いたのだろう。慌てたように俺の胸を叩いてくるが……

「落ち着け。このままだと落ちるぞ」
「……え? うわぁ……これは、凄いわね」

 先程跳んだ場所から上空20m程の場所でスケボーモドキを全開で噴射させながら周囲の景色を見る。砂漠であるが故にどこまでも、どこまでも見えるその光景に息を呑むシェリル。既に俺に抱きしめられている事はどうでも良くなったらしい。

「ねえ、アクセル。このままもっと飛んで頂戴」
「そうは言ってもな」

 シェリルの言葉にそう返しつつも、好奇心で輝いている瞳を向けられては断る事も出来ずに小さく溜息を吐く。
 まぁ、しょうがないか。幸い今はスケボーモドキに乗ってるしな。
 俺に体重を預けているシェリルをこれまでよりも力を込めて抱き寄せ、より密着度を上げる。服越しにシェリルの柔らかな肉体の感触と、香水や汗が混じった甘酸っぱい匂いが漂ってくる。

「ちょっ
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