暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-D砕け得ぬ闇の使徒〜Lord of Darkness〜
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される。そんで次に開けた時、目の前には体の至るところにノイズを奔らせて崩壊寸前って風なマテリアルがわたしらを睨んでた。
「馬鹿な・・・、ありえぬ、我が、闇統べる王たるこの我が、かような不様を晒すとは・・・!」
『どうや見たか! これがわたしとリインフォースの・・・!』
「我らの絆の力! もう終わりだ、大人しく眠るがいい!」
「うぬぅ・・・! 認めぬ!」
触れれば崩れるってゆうところまでボロボロやのにマテリアルはまだ戦う気でおった。そやからこちらも最後まで付き合おうってなった時、「ふわぁっ!?」強制的にユニゾンが解除されてしもうた。浮遊感からすぐに落下感がわたしを襲った。けど、「大丈夫ですか!?」リインフォースがお姫様抱っこで受け止めてくれた。
「わ、わたしは大丈夫や・・・。そやけど・・・!」
「ふふ、ふはははは! 我の勝ちだぁぁぁぁーーーーッ!」
足元に魔法陣を展開して降り立ったマテリアルが、崩れかけの右手に持ってる“エルシニアクロイツ”の先端を向けてきた。リインフォースがマテリアルに背を向けた。わたしを庇って自分が攻撃を受ける気やってすぐに察した。
「アカン! やめて、リインフォ――」
「アロンダイ――」
――轟火之砲光――
リインフォースの肩越しからわたしは見た。マテリアルの直上から凄まじい炎の砲撃が降って来て、マテリアルを呑み込んだのを。その砲撃は海上に着弾して爆発、海面を大きく穿った。そんで二度と、あの“王”のマテリアル――闇を統べる王さまは姿を見せへんかった。
「一体何が・・・!?」
「上や、リインフォース!」
夕暮れから夜へと変わってた外の世界の空に、1人の女の子が居った。燃えてる火のように赤く長い髪をポニーテールにした女の子が。その子は右手に身長と同じくらいの黒い十字架を持ってて、その十字架を肩に担いだと思うたら街の方へ飛んで行った。
「あの子が、わたしらを助けてくれたんかな・・・?」
「おそらくは」
赤い髪の女の子を見送った直後、『こちら捜査本部のエイミィ!』から通信が入った。
『ごめん、はやてちゃん、リインフォース! マテリアル戦後で疲れてはいると思うけど、さっきの女の子を追ってもらってほしいんだ! どうやらあの子――テスタメントちゃんもマテリアルに近い特別な残滓みたいなの!』
『はやてがマテリアルを倒したら他の残滓が一斉に消えたんだけど、さっきのテスタメントだけは消えなかった。何かあるはずだよ!』
エイミィさんとアリシアちゃんの必死さが伝わって来た。そやから「リインフォース!」体が重くて、もう何も出来ひんようなわたしやけど、テスタメントってゆう子を追うようにお願いする。そやけどリインフォースはわたしの声が聞こえてへ
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