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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-D砕け得ぬ闇の使徒〜Lord of Darkness〜
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続けたマテリアルはまた言うた。リインフォースのことを残骸って。“シュベルトクロイツ”をギュッと握り直す。と、色違いの“シュベルトクロイツ”と“夜天の書”を持ったマテリアルも臨戦態勢に入った。
「また言うたな。リインフォースのことを、残骸って・・・!」
「アレの言うことに耳を貸してはいけません、主はやて! ただの挑発です、乗ってはいけません!」
リインフォースがわたしを止めにくる。そやけど夜天の主として止めなアカンし、なにより家族を馬鹿にされて黙ってなんかおれへん。マテリアルが「はっ。何度でも言うてやろう。そこに居るのは、主と共に戦う融合騎とは呼べぬ、一欠けらの価値の無い、下らぬ残骸よ」そう鼻で笑ってきた。
「っ! 黙れ。うちの大事な子を、夜天を渡る祝福の風、リインフォースを穢すんは、絶対に許されへん! リインフォースはな、本の姿やった頃からずっと、いつもわたしを見守ってくれてた子なんよ」
何百年と悲しい運命に流されて苦しんできたのに、それでも優しく笑ってくれるリインフォースを想う。
「あんたら闇の書の闇との戦いを、大ケガをしながらも戦い抜いて、生き延びてくれた、大事な家族なんや、大切な宝物なんや! たとえ融合騎としての力を失くしても、わたしとリインフォースは一心同体の騎士と融合騎! そんなリインフォースを、祝福の風を傷つける者は、誰であろうとこの最後の夜天の主、八神はやてが許さへん!」
若干怒鳴ってた所為もあって「はぁはぁはぁ・・・」肩で息をする。
「ふふ、ははは! 許さない、とはこれまた子鴉ごときが大口を叩きおるわ。どう許さないかを見せてもらいたいものだ!」
わたしの話を聴いたマテリアルは大笑い。完全に馬鹿にされてるってゆうんが判る。その余裕はいま纏ってる気味の悪い魔力からくるようや。それでも今すぐにでも殴りに行きたい(あー、思考がちょう暴力的になってしもとる)思いに駆られる中、「主はやて・・・!」リインフォースがわたしの名前を呼んだ。また止められるんかな、て思うたから「リインフォース。わたしの役目はキッチリ務めなアカンのや」先手を打つ。
「ですが・・・!」
――ドゥームブリンガー――
「っ、危ない!」
――パンツァーシルト――
マテリアルが撃ってきた魔法からわたしを庇うようにリインフォースは前に立ちはだかって、ベルカ魔法陣のシールドを張って防いでくれた。そやけど威力が高かったんかリインフォースが「っく」呻き声を上げた。
「大丈夫かリインフォース!?」
「はい。問題ありません。ですが今のは・・・」
「うん。今の・・・わたしが練習してる射撃魔法、バルムンクや・・・!」
ここに来るまでに報告を受けた通りや。マテリアルは独自の人格、魔法術式名、デバイス名を
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