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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百八十二話 けいおん
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が売られていてかなりの売り上げだそうだからな」
「そうなんですよね。その辺が危険なんですよ」

「確かに、テレーゼ・フォン・ゴールデンバウムと言う女王蜂に傅く同盟というのは見たくないよな」
「此処で言っても仕方が無いですけど」
「帰ったら本部長へ話して見るか」
「そうですね、それが良いかもしれませんね」

この様な話し合いが為されたが、シトレ元帥への報告は第6次イゼルローン要塞攻略戦発動のため数ヶ月後になるのであった。




宇宙暦795年 帝国暦486年1月3日

■銀河帝国イゼルローン要塞 

イゼルローン要塞では帰国者のためにGIO48のライブが行われていた。
同盟に居た頃から聴いていた音楽であり、帝国らしからぬ軽い音楽に若者は元より老人に至るまでライブを楽しんでいた。

二時間ほど続いたライブも小休止の後、再度幕が上がると其処にはGIO48総監督のマリア一人が立っており次の出し物の説明を始める。

「皆さん、この度は帰国おめでとうございます。皆様の益々のご壮健を願って、テレーゼ殿下御自ら作詞作曲為された、歌を御演奏なさいます」

そう言うやいなや、舞台の下から7人組のユニットが昇降装置で床ごとせり上がってきた。
その姿に皆が驚く、メインボーカルの位置にエレキギターを手にしたテレーゼが居たからである。

「みんな、帰国おめでとう!」
テレーゼは皇女らしからぬ口調と姿で挨拶すると、リードギター、メインボーカルとして弾き歌い始める。それに続いてクラリッサとズザンナがドラムス、サブコーラスを、ブリギッテがベース、ボーカルを、ヴィクトーリアがキーボード、サブボーカルを、エルフリーデとカロリーネがリズムギター、サブコーラスを担当しているのである。

ある意味帝国史上最強クラスのバンドが誕生していたのであるが、世に出るのは此が初めてであり、後にこの映像を見たフリードリヒ4世以下面々が口々に、ルドルフ大帝が聞いていたら卒倒したであろうと述べたと噂が立ったほどであった。

しかし、この時点では皇女や大貴族の令嬢が自分達のために演奏し歌ってくれると言う事で皆が皆感動していたのであるが、それを邪魔するが如き緊急放送がイゼルローン要塞全域に流れた。

『ティアマト星系外縁でワープアウトと思われる重力異常と発光現象を多数確認反応増大しつつあり!』


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