1話:旅に出る引きこもり少年
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頼まれ事じゃなさそうだ。
「レッドから全然連絡がないの。もう一ヶ月よ……」
「………」
「オーキド博士や他の奥さん達は思春期で反抗期でやんちゃして元気にヨロシクやっているだけと言っているけど、私とても心配で」
………彼女は地べたに崩れ落ち、泣いた。
「本当に元気して旅をしているならそれでいいのよ。でも、私はこの目であの子の無事を確かめたいのよ」
「………」
「だから、お願い。私の息子を、レッドを探してください」
「………やれるだけやってみるよ」
まぁ、旅がてらついででいいよな?
「ハルト君、ありがとう。やっぱり優しいのね、おばさんバツ1だけど結婚しよ」
「……やだ」
このゲームは真面目にやるつもりはないのか、シリアスをどうしてもぶち壊したいらしいな。
「これ、レッドの写真ね」
「うん……」
これで行く先の町で聞き込みしろと……
「じゃあ、レッドのこと宜しく頼んだわよー。あと野生のビッチには気をつけるのよ〜」
「ふぇぇ……」
なんで全員が野生のピッピと言い間違えるのだろうか。
もう第1話で放送禁止なってしまうのじゃないのかな、どうでもいいけど。
今度こそ、俺はマサラタウンを後にした。
マサラタウンとトキワシティを繋ぐ何番道路なのかは知らないけども、マイマザーからポケギアもらったけどまだ使い方イマイチわからないし、見る必要もないと判断して。
さぁデビュー戦だ。
「クルッポ!」
「なにやつ!?」
ポッポが現れた。
「デビュー戦だ、サンダース! お前の力を見せてくれ!!」
「ギャウギャウッ!!」
相棒の気合いも十分。
「ゲームと違って敵は待ってくれないし動いてるんだな。サンダース、【10まんボルト】だ!」
「ギャウッ!!」
改造ポケモンのレベル5相当のサンダースの10まんボルト。
「ク、クrっ……ぎゃぁあああああッ!??」
「「………」」
ポッポをオーバーキルしてしもうた。
「あ、あっけなかったな……」
「ギャウ……(アンタバカぁ?そりゃ私が強いからよ)」
えっへん、とドヤ顔してらっしゃる。きゃわわ。
「まっ、この調子で頼むぜサンダース!!」
「ギャウ!」
こうして、心強い相棒と共にトキワシティを目指すのであった。
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