1話:旅に出る引きこもり少年
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お前さんにはちと早い気もするが渡そうと思うのじゃ。ほれ、この便箋と一緒に受け取るのじゃ」
「あ、ありがとう。わぁ、まさかのサンダースだ、きゃわわ」
「ギャウ……」注)サンダースの鳴き声。
あのjkの贈り物だろうか。ふっ、一気にヌルゲーと化したな。
【レベル5のサンダース♀とまごころを込めて】と書かれた便箋。
【このサンダースは改造ポケモンで個体値6vと私が寝る暇も惜しんで作り上げたお気に入りであり私の代わりだと思って可愛がってほしいのです♪】
「なんじゃ、見たことない字じゃの、読めんのう。お前さんは読めるんかのう?」
「………イヤ、ヨメマセンネ」
いや、嘘ついた。博士は日本語読めないの?
しかし、改造ポケモンとな……
続き、
【負ければ最悪の腹上死なんだからこれぐらいハンデをあげなくちゃね。でも、私がキミの手助けをするのはここまで。野生のビッチには気をつけるのです♪】
………。
「こらこら、字が読めんからって破くのはよさんか」
「いいんだ、きっとどうでもいい内容だよ」
そう、俺はこの世界でたくましく生きていかなければならないんだ。
そう。だからこの便箋を破くんだ。
「まぁいろいろと心配じゃが、サンダースが一緒ならトキワシティまでは確実に安全じゃの」
………もっと先まで安全だろがよ。
「あー、博士。アレも、ポケモン図鑑もついでにちょうだい」
図々しくも頂戴したかったけども。
「あー、アレは3つしか作ってなかったのじゃ。じゃから、お前さんにはポケモン図鑑はあげられないのじゃ、すまんのう。しかし、まぁあの3人に図鑑を任せたのは失敗じゃったのう。誰一人として連絡をよこさん。持ち逃げされたかのう」
……この世界のレッド君たちはワルなの?
「ワシも研究で忙しい身でじゃな、代わりにあやつらを見つけ出して連絡を……否、ここに来させておくれ。頼んじゃぞ」
「あい、了解……」
「あ、あと最後に言い忘れておったわ、野生のビッチには気をつけるのじゃぞ」
……もう俺は何も言わない。
こうしてオーキド博士のお遣い?も頼まれてマサラタウンを後にしようとした時だった。
迂闊だった。油断していた。オーキド博士の悪態をついている時じゃなかった。
「ハ、ハルト君、ポケモンで人間を相手にしてはダメよ、そのモンスターボールをしまってちょうだい」
「だったら道を譲ってください。レッドのママ……」
……マサラタウンの俺の天敵だな。
行く手を阻むレッドママ。だから俺はいつでもサンダースを出せるように警戒した。
「ハルト君、お願いがあるの」
「………なに?」
あまり良い
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