第二十話
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(はて?斯衛軍は、第3世代機は武御雷のはずだ!何故不知火がハンガーにあるんだ?)
歩みを止めて、不知火を見る。良く見ると、所処不知火と違う部分がある。
「どうしました?」
月詠大尉が戻って来て、訪ねてきた。
「何時から、斯衛は不知火を正式採用したんだ?」
「ああ、この機体か?この機体は不知火の改修機で、不知火・壱型丙と言う機体だ」
(ああ、TEで登場する不知火の改修機か。確か突き詰めた設計が仇となって、改修が遅れてた機体だな。性能が向上した代わりに、稼働時間が大幅に低下して、専用のOSが必要になった機体か。確か100機しか生産されなかった機体か)
「なんで、そんな機体が此処にあるんだ?」
斯衛軍では確か、白い牙(ホワイト・ファングス)中隊が、試験運用を行っているだけのはずだが?
「斯衛軍で先日トライアルを行ってみたが、ピーキー過ぎて使い物にならないから、採用は見送るだろうな。帝国軍では、既にトライアルが済んでいるから、調達中止は確実だな」
「そうか。なら行こうか」
「良いのか?何か、気になったんじゃないのか?」
(流石に、過去の変化がないか確かめたかっただけなんだよな。不知火・壱型丙には、用事はないからな〜)
「なに。てっきり斯衛が、不知火を正式採用したかと思っただけさ」
「確かに、瑞鶴が旧式下しているが、不知火を正式採用するとは聞いたことがないぞ」
(だろうな。そうしないと、アメリカが圧力を強めてくるからな。あの国は今、俺の会社のせいで、軍事産業に打撃を受けてる最中だからな。そうなれば、巌谷中佐のXFJ計画に食い付いてくるはずだ。まあ、そこを奪い取るつもりだけどな)
「そうか。ならば行こう。謁見の時間が近づいている」
「そうだな。行こうか」
俺達は戦術機のハンガーを後にした。
悠斗sideout
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