第二十話
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た力だけどな)
元々この世界の人間ではないからな。転生させられただけだからね。
チート能力付きで。まあ、感謝してるけどね。
「不動閣下。帝都城が見えて来ました」
前方にバカみたいにデカイ城が見えてきた。
「ああ、そうだな。あと、どれくらいだ?」
「15分程で着きます」
「そうか。分かった」
そう返事をして再び窓の外を見る。
暫くすると、車が止まる。運転手が窓を開ける。
「身分証と通行許可書を提示してください」
「ああ、これだ」
「はい。確かに。後ろの方の確認をさせてください」
窓を開けると、銃を持った兵士が居た。どうやら、入口前の検問のようだ。
「身分証をお願いします」
「ああ、分かった」
ポケットから、身分証を取りだし兵士に渡す。
「はい。失礼します。不動准悠斗准将ですね。あれ?」
身分証を受け取った兵士が固まる。なにか不備があったか?
「おい、どうかしたのか?」
他の兵士が近づいて来る。
「ん?なにか不備があったか?」
「し、失礼しました!メビウスの不動准将とは知らずに、身分証を提示させてしまうとは、申し訳ありません!」
身分証を、受け取った兵士がいきなり敬礼して、そんなことを言ってきた。
俺は、そんなに有名人なのか?←お前が気づいてないだけだ!(神様)
ん?なんか電波を拾ったような?まあいいか。
「行っていいか?」
「は!構いません!身分証をお返しします!」
兵士から身分証を受け取りポケットに入れる。
「出してくれ」
「はい。かしこまりました」
運転手にそう言って、車を発信させて帝都城の中に入れるのだった。
悠斗sideout
真耶side
今日はひさしぶりに空が晴れた。異常気象による台風が近づいてるとは思えない位、綺麗な青空が広がっている。
私は今帝都城にいる。今日悠陽殿下に謁見する、不動悠斗を待っている。あやつが、帝都城に来るのは8年振りだ。
(フフフ。今思い出すと、あの時は本当に早まった事を言ったな。いくら決まった事とはいえ、納得など出来なかったからな。まあ、そのおかげで悠斗と結婚の約束ができたんだがな)
そう。あの日は、今日の様に良く晴れた天気だったな。
1990年のある日。
今日は悠斗が国連軍に入隊する為に、家を発つ日だ。私と真那と唯依の3人で不動家に押しかけて行ったんだ。
「不動のおじ様、お久しぶりです。悠斗はいますか?」
「おお!真耶ちゃん、真那ちゃん、唯依ちゃんじゃないか。悠斗なら、部屋で身支度しているよ」
私達を出迎えてくれたのは、悠斗の父上である不動元少将だった。
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