暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
42 助言〜She isn't a person whose love is insane.
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い。
早まる鼓動を抑えつつ、何冊かの本を手に取りさりげなく明希の隣に座る。チラッと明希の方を盗み見るが、明希は本に集中している。
今すぐ寝たフリをすれば流石に怪しい。そうね…せめてこの本が読み終わるか半分まで読み進めるぐらいに時間がたてば調度いいかしら。
―ペラ
うぅ、読もうとしても全然書いてあることが頭に入ってこないわ…
―ペラ
こうなったら読むフリをしましょう。早くページを捲っても、逆に遅く捲っても変だ。
―ペラ、ペラ
あ、今明希とページを捲る音が重なった。…そうだわ。明希のペースに合わせればいいのよ。
―ペラ、ペラ
明希って読むスピードが速いわね。
―ペラ、ペラ
あんまり同じペースで捲る音が重なると段々不気味になってくるからずらしも入れましょう。
―ペラ
まだまだ一冊を読み終わるには程遠いわ…。まちきれない。やっぱり半分までにしましょう。
―ペラ。ペラ。ペラ。ペラ。ペラ…
もうそろそろ半分になるわね。ここで眠そうな顔をして…
―ペラ
い、いいよね。
―ペラ
もうなるようになってしまいなさい!
私はコテ、と頭を明希の肩に乗せて寝たフリをした。
(あ!しまっ…!)
しかし、頭を乗せるときの勢いが強かったのか、乗せる場所が安定してなかったのか私の頭は明希の肩から滑り落ちた。
私は寝たフリをしたまま重力に従い椅子から落下する――
「おっと」
かと身構えていたら、明希が支えてくれてそのまま明希の膝の上に…って!ええ!?
「お飲み物を…って明希様。いいんですか?」
「いいよ。アリスには借りと言うかそんなのがあるから。それに起こしたら悪いし。それに…」
「そうですよね。それぐらいのサービスは最後にいいかも知れませんね」
「アリスは客じゃないよ。いや、客だけどさ」
「そう言う意味じゃないんですけど…。まあ、ここに置いておきますね」
むう。まだ友達だからという理由じゃないのは残念だけど…。それに司書のいってた最後って一体…。
まあ、考えても仕方ないわ。肩に寄りかかることは出来なかったけど、これはこれでいいわよね…寧ろこっちの方がいいかも。
トクントクンと私の心臓が心地よく鳴る。明希の足は筋肉で少し硬いけど悪くはない。今はこの心地を楽しんでいたい…
………………………………………
……………………………………
…………………………………
「ふあぁぁ…」
「あ、起きた?」
「へ?あ!わ、私…」
寝たフリをするつもりが本当に寝てしまったらしい。ガバっと明希の膝の上から飛び起きた。
「随分気持ちよく寝てたね」
「えっと…今は何時?」
明希は銀色の懐中時計をポケットから取
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