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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
少女の想い
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キスが自分であるという事に花が咲いたような笑顔を見せ、一輝は今キスしていたこともあってさらに赤くなる。
そして、音央は・・・

「一輝。私は・・・あんたの事が好きよ、異性として」

そう、一輝に自分の気持ちを伝えた。
さすがにこの状況で邪魔をする気になれなかったのか、ヤシロにスレイブ、湖札の三人も黙っている。

「えっと・・・その・・・」
「あ、無理に返事はしなくていいわよ?今返事を求めるのは・・・ズルい気がするし。」
「・・・・・・スマン、助かる。」
「だからいいって。惚れた弱み、とも言うしね。」

音央はそう言いながら笑っており、一輝はその前で申し訳なさそうにしている。

「あー、でも。いつか返事を要求するかもしれないから、その辺ちゃんと考えといてよ?」
「・・・分かった。ちゃんと、真剣に考える。」

音央が自分の事も考えて返事を延期してくれたことくらいは鈍感極まりない一輝でも分かったので、その言葉はとても真剣だった。

「・・・それと、まだお願いしてもいい?」
「・・・何だ?」
「まず、最後に私を選んでほしいからこれからもアピールをしてくから、そのつもりでいて。」
「・・・俺が倒れないくらいに、手加減していただけると・・・」
「その時の気分次第ね。気絶したらどうなるか、覚悟しなさい?」

一輝はそれを聞いて、ちょっと覚悟を強めた。
音央が吹っ切れたのは分かったので、どうなるか分かったもんじゃないとすぐに理解できたのだ。

「・・・それと、私があんたの事をそう思ってるってことは、ちゃんと意識してほしい。」
「それについては、言われなくても・・・ってか、するなて言われてもしちまうと思う・・・」
「ならいいわ。一輝、アンタって意外と可愛いところもあったのね。」

どう見てもうれしそうな様子の音央に、一輝はもう本気で何も言えなくなる。

「あ、でも今はダメよ?アジ=ダカーハと戦ってる間は、あれを倒すことだけを考えて。」
「・・・ん、了解。全力で、あの三つ首蜥蜴を倒す。」

それで二人の話は終わり、音央の雰囲気も一瞬で変わった。

「じゃ、これでこの話はおしまい!早く戻って、皆の手伝いをするわよ!」

そう言って音央は妖精の羽(ティンカーベル)を使って羽をはやし、先行して飛んでいく。
それを一輝も水を操り、そこに乗って飛び立とうとしたのだが・・・鳴央が、ずっと固まっていて動かないのを見つけた。

「あの・・・鳴央?もう行くけど・・・」

そう言って一輝が鳴央の肩に手を置いた瞬間、

「音央ちゃんと一輝さんが、キ、キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ、キキキキキキキキキキキキ
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