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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第435話】
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られる。

 謝る事しか出来ない自分に歯痒い思いを抱く――と。


「……ヒルトさん、その……良いですか?」

「え? ど、どうした?」

「……タッグマッチのパートナーの件の代わり……一つお願いしても良い……かしら?」


 言いにくそうに言葉を選びつつ、セシリアはそう言った。

 いつもの様に白い肌に赤みが差し始める――お願いとは何だろうか?


「ん、パートナーになれないんだ。 俺に出来る事なら言って良いぞ?」

「あ、ありがとうございます。 ……その、ですわね……。 い、言うのが恥ずかしい……ですわ」


 本当に恥ずかしいのか、両手で顔を隠すセシリア、耳まで真っ赤に染まっていた。

 土砂降りの雨で気温が下がるのを肌身で感じる中、セシリアの周囲だけは何だか気温が高い気がした。

 そして、意を決したのか顔が真っ赤なまま俺を真っ直ぐと見つめると口を開く。


「こ、この間の……ま、マッサージの続き……ぉ、ぉ願いしてもよろしく、て……?」

「へ?」


 我ながら間抜けな声が出たものだと思う、この間のマッサージというとほぼエロい事しかしなかったあのマッサージの事だろう。

 正直、あの時のセシリアのおっぱいの感触は今でも手のひらいっぱいに思い出せる――まあ理央のもだが。

 俺自身断る理由はない――というか、正直いえばもう理性の歯止めが利かない状態だ。

 誰か一人をと心で思っても、一度経験した快楽やその行為から逃れられる人はいないはず……とはいえ、やってる事は最低なのだが、それでも……欲には勝てない。


「……か、構わないが……。 き、今日はちょっと無理だから明日はどうだ?」

「わ、わたくしもその方がよろしいですわね。 その、気持ちの整理という意味もありますし……」


 言ってから恥ずかしそうに顔を背けるセシリア、だが手は俺の手の甲に重ねられ、優しく包むように握った。


「……じゃあ、明日は確か男子の風呂の日だから八時――」

「あ、そういえばそうですわね。 ……せ、せっかくですから、大浴場の広々とした空間でマッサージ受けるのも良いかもしれませんわね」


 名案とばかりに手を合わせるセシリア、だが大浴場は俺が最初の三十分しか使えないことをセシリアに告げると、何故か自信満々な表情で――。


「お任せくださいな。 織斑さんにはわたくしから説明して今回は大浴場のお風呂を諦めさせますから」


 何処にそんな根拠があるのか、自信満々なセシリア――一夏が簡単に折れるとは思わないが……と、おもむろに携帯を取り出すとメールを打ち始めた。

 その間に雨は小降りになり、うっすらと夕日が姿を現す。


「……これでよしっと
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