36話
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「チッ、次こそは!」
そう言って、再びヴァルシオンに対してロッシュセイバーを振るおうとした瞬間に力を送り過ぎたのか、
「なっ!」
「キャッ!」
ロッシュセイバーが爆散してしまいました。
ウプウアウトの腕自体にダメージは無かったのですが、爆発に驚いたことにより意識がヴァルシオンよりわずかな時間それてしまい反撃のチャンスを許す事になってしまいました。
ビアン・ゾルダークはその一瞬のスキを見逃さずにクロスマッシャーのエネルギーをチャージして発射体勢に入っていました。
もはや、回避する事は難しく相手の攻撃に対して打つ手がない状態でしたが、咄嗟に左手に持っていたヴァリスを構えます。
「戒、ヴァリスの威力だと相殺できない!」
「確かに、このままだと相殺できませんが私を信じてください!」
「わかった!戒!」
アーニャは信じてくれたのかヴァリスでクロスマッシャーを狙い、私はイメージしてヴァリスの弾丸にウプウアウトが纏っているオーラを圧縮して込めます。
意外とスムーズにいったのですが、問題はヴァリス自体がもつかどうかという事です。
『受けよ!クロスマッシャー!』
「ヴァリス!オーバーバースト!」
「そこ!」
ヴァリスは発射直後に爆散してしまいましたが、緑のエネルギーを纏った銃弾は真っ直ぐクロスマッシャーの方に向かい、真っ向からぶつかり合います。
一瞬の拮抗の後にヴァリスの銃弾はクロスマッシャーを貫いたのですが、それがいけなかったのか拡散したクロスマッシャーがウプウアウトに襲い掛かって来ました。
「ウァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「キャァァァァァァァァァァァァァァ!」
咄嗟に全ての防御システムを全開にしたのですが、T・Eスフィアは一瞬の拮抗の後に貫かれ、念動フィールドも防ぐことは出来ずにZ・Oオーラは完全な形で無かったのでかなりの衝撃が私達を襲い吹き飛ばされました。
それでも、海に墜落する事は無く、何とか体勢を整えて爆煙が収まるのを待ちます。
その間に機体のチェックをアーニャにしてもらいます。
「アーニャ、ウプウアウトの状態はどうですか。」
「何とか小破で済んでる。だけど、右手がダメージを受け過ぎて動かない。スラスターも出力が上がりそうにない。装甲にもダメージが蓄積されてる。」
「そうですか。」
「最後にT・Eスフィアも上手く作動しない。」
「・・・・・・ほとんど中破ですね。」
「ヴァルシオンが無傷だった場合、もうもたないと思う。」
そんな会話をしている間に煙がはれます。
そこには、右腕を吹き飛ばされたヴァルシオンの姿がありました。
『フハハハハハハハハハハハハ!やってくれたな!ヴァルシオンにこれほどのダメージを受けるとは思わなかった
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