36話
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的に上ですよ。いくら、あなたが天才でも比べては彼が可哀そうですよ。」
『確かにその通りだ。』
「それに、機体の性質の違いがありますよ。機体が高機動ということもあり、エルザムには全く当たりませんでしたよ。それに対して、あなたのヴァルシオンは特機ですから当たりやすいんですよ。相性がいいんでしょうね。」
『だが高々相性がいい程度でこのヴァルシオンに勝てると思わぬことだ!』
「その程度で勝てるなら奥の手など使用していませんよ!」
そんな事を話しながら現状について思考します。
この状態をいつまで維持できるかは不明であり、デメリットも不明。
しかし、私の念動力がこの状態を維持する事に対する警告を訴え掛けており不安を抱えています。
そのために、早くこの状態を解除したいのですが、他の機体が援護には来ることが出来そうにありません。
トロイエ隊は連携がとれており、撃墜された者はいないために部隊を崩す事はできていないようですが、水中部隊とハガネを攻めていた部隊はその数を減らしています。
それでも、私の方に援護を回す余裕はないのは、ライのヒュッケバイン009はかなり追いつめられており、現在は小破から中破になろうとしています。
そのために、そちらの方にビルトシュバインとラトゥーニの乗ったビルトラプターが援護に出た為にこちらまで援護に回す余裕はないようです。
確かに、こちらは無傷ですし追い詰められていないように見えますが、いつまで維持できるかわからないこの状態である事が前提になっているのでせめて通信して欲しかったと思う事はいけないのでしょうか。
ヴァルシオンとのにらみ合いを続けていましたが、念動力の悪寒が強くなってきたので勝負に出る事にします。
「ビアン・ゾルダーク!覚悟!」
『来るがいい。』
こちらはスラスターを全開にして高速機動戦を仕掛けます。
ヴァルシオンが追いつけないである速度でヴァルシオンの周りを不規則に回ります。
そして、後ろからスラッシュハーケンを放ちます。
もちろん、このままでは効果が無いのでスラッシュハーケンに先ほどの蹴りと同じように念動フィールドと纏っているオーラを集中します。
それでも、歪曲場フィールドを突破することは出来ずに弾かれましたが、武器も強化することが出来る事を確認し、右手のロッシュセイバーにエネルギーを送るイメージをします。
するとロッシュセイバーが巨大化します。
「食らいなさい!」
「戒・・・・・。」
心配そうに見ているアーニャに気が付きましたが、今はそれどころではなく、ロッシュセイバーをヴァルシオンに振り下ろします。
『ぐおおおおおおおお!』
咄嗟にヴァルシオンも回避しましたが、躱しきれずに右肩の先端に当たり、その分を切断します。
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