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ネギまとガンツと俺
しん・最終話「ネギまとガンツと俺」
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「助けはいらない?」
「……」

 無言で頷き、楓の珍しくも見開いた目を見つめる。

 目を合わせること数秒。たったそれだけだった。

 そんな体で?

 ――こんな体で。

 無茶では?

 ――無茶だ。

 そんな会話を目で交わした気がする。

「くっ……」

 悔しげに目を背けて、彼女は立ち止まった。

「先ほどの告白、拙者の返事がまだでござるよ?」
「……」

 ――だから、しっかり帰ってこいと?

「……」

 今度は楓が無言で頷いた。

 ――そう、だな。俺も返事を聞きたい。

 俺の声にならない言葉に、楓は笑って尋ねる。

「で、どこに連れて行けば?」

 彼女の目じりに浮かぶ涙に、俺は気付かないフリをしていた。




「……これで!」

 刹那の言葉が刀と共に舞った。

 その無機質な体を両断されて地に堕ちていくバケモノの様を見届けてすぐさま木乃香の元へと向かう。

「お嬢様!」
「……せっちゃん」

 その力ない様子にいやな予感を覚えつつも彼女と同じように符に触れて視界を得る。

「……これは」

 ――楓……それに今戦っているのはエヴァンジェリンさん?

 先ほどまでいた楓が眠っていたはずの場所に目を向けるが、確かにそこには彼女の姿がない。

 いつの間にかタケルの援護に向かっていたようだ。

 色々と状況がどうなっているのかわからないが刹那だったが、ともかくタケルは今も生きているという事実が彼女の胸をホッと撫でおろさせた。

 木乃香に体に力がないのはタケルが助かったことによる安堵の脱力だろう。極限に気を張っていたのだから、ホッとしたおかげでそうなってしまっても仕方ない。

「……」

 考えるように一拍の間をおき、すぐさま木乃香の腕を掴む。

「え、せっちゃ――」
「我々すぐにも向かいましょう」

 なにせ今も生きているとはいえ、タケルの容態は恐ろしいくらいに悪い。すぐにでも治療が必要だ。

「……うん!」

 幾分か力を取り戻した目で、彼女は頷いたのだった。




 エヴァンジェリンはその眦を奇妙に吊り上げた。

 ――む、近衛木乃香のところに向かわないのか?

「……」

 ――そうか。

 一瞬だけ考える素振りを見せたエヴァンジェリンは僅かに停止し、そして彼女らしいなんとも酷な、それでいて本当に楽しそうな笑顔を浮かべてその唇をゆがめた。

 そんな大きな隙を、星人は見逃さない。

 避けようもないほどの弾丸がロボの両腕から広域にしかも濃密度な量の弾丸が放たれた。さすがに呪文も回避運動も間に合わない。

 直撃し、蜂の巣になった彼女の
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