暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0701話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 娘娘での歓迎会の翌日、俺の姿はS.M.Sの宿舎にあった。
 何だかんだで昨日は……より正確には今日の朝方まで騒いでいたので、微妙に眠気を感じている。アルト達は大人しく学校に向かったが……居眠りとかしなければいいんだけどな。いやまぁ、居眠り程度しても既に就職先が決まっている以上は、特に意味はないのかもしれないが。
 まぁ、とにかく。そんな学生組とは違い、幸い外見が15歳であっても俺は学校に行く必要は無いので、自分の部屋で十分に睡眠を取れるのだった。
 ……そう、取れる筈だったのだ。眠っている時に携帯が着信音を鳴らさなければ。半ば寝ぼけたままで携帯へと手を伸ばす。

「ったく、誰だよこんなに朝早くに……」

 自分でも分かる程の不機嫌な声。だが、電話の向こうから返ってきたのは、そんなのは全く関係無いと言うような声だった。

『あら、あたしが電話してあげたんだから、男なら喜びなさいよ』
「あー……誰だ……?」

 頭が働いていない状態だったのでそう返したのだが、何故か電話の相手はそれが気に食わなかったらしい。

『ちょっと、あたしよあたし! あんたねぇ、あたしが誰か本当に分からないの!? あたしの胸を生で見ただけじゃなくて色々と悪戯した癖に』
「あー……ああ、ああ、ああ。……シェリルか。お休み」

 電話の相手が誰か分かった瞬間、そう告げてそのまま通話を終了してベッドに横になり……
 ピピピピピピ、と再び携帯から着信の音が聞こえてくる。
 どうせシェリルだろ。今はとにかく眠いからまた後でな。
 そう思って無視していたのだが、携帯の音が止む気配は一向にない。いっそのことマナーモードにしようかと思って手を伸ばすが、間違って通話ボタンに触ってしまったのが運の尽きだった。

『ちょっと! あたしからの電話を無視するとか何考えてるのよ!』
「悪いが、今日はちょっと眠いんだよ」
『いいの? 電話で連絡が取れないようなら、あたしが直接S.M.Sに出向く事になるんだけど』

 ……それは拙い。さすがに俺でもシェリルの人気がどれ程のものかは理解している。そんな状況でS.M.Sに銀河の妖精が来ようものなら、色々な意味で拙い事態になるのは間違い無い。
 しょうがないので、溜息を吐きながら相手をする事にする。

「分かった、分かったよ。……大体、何で俺の連絡先を知ってるんだ? 教えた覚えは無いんだがな」
『ふふんっ、グレイスに調べられない事はないのよ』

 得意気にそう告げてくるシェリルだが、もしかしてS.M.Sのコンピュータに侵入したりはしてないだろうな?

「まぁ、とにかく。色々と忙しい銀河の妖精が、俺に何の用件だ?」
『あ、そうそう。ちょっと表に出て来なさいよ。話したい事があるから』
「話したい事? 別に電話
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ